本書では、江戸時代八戸の暦と和算についてまとめてみた。暦は、八戸市の龗(おかみ)神社に、平田周庵によって万年暦の額が奉納されており、それを調べる事から始まった。その結果、八戸では暦学の研究が連綿と続いていたことが分かった。また大小暦の伝統も八戸では続いていたことも述べる。和算では、真法恵賢から始まった伝統があり、そこへ中里安太夫により、関流の流れが入り、神山祐助が大きな峰となっていることを示した。神山祐助は、安藤昌益の思想に触発されて、数学に目を向けた人物である。
本書に引用した史料は、江戸時代の文書でほぼ漢字だけの日本語である。そのままでは、読みにくいだろうと思い、旧漢字は新漢字に直し、読点を加え、またふり仮名を付けたりした。しかしそれも徹底しなかった。
「まえがき」より
本体価格 2,970円(税込)
A5判 378頁 2025年3月刊
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江戸時代、八戸における万年暦・暦学の研究・大小暦の伝統など。また和算を研究した当地の知識人についても述べる。
◆2026年11月3日 学術シンポジウム「みちのくの暦の世界」基調講演に登壇します。
◆2025年7月4日 「デーリー東北」紙にてご紹介いただきました。
『八戸の暦と和算』目次
第一部 八戸の暦
第一章 南部の私大
第二章 八戸地方の大小暦
第三章 八戸市龗神社の万年暦
第四章 暦小論
第五章 八戸における太陽暦の受容
第二部 八戸の和算
第一章 真法恵賢と弟子たち
第一節 真法恵賢と弟子たち
第二節 『真法弟算記』
第二章 その後の和算家たち
第一節 「関流算数好一術」の和算家たち
第二節 その後の和算家たちの系譜
第三節 その後の和算家たちの著書
第四節 その後の和算家たちの系譜