大学院受験を考えている大学生の皆さんへ

 京都工芸繊維大学の大学院進学を考えている大学生のみなさん

ようこそ 資源昆虫学研究室のホームページへ


私たちの研究室は、スタッフ2名の体制で「ミクロな生物学」と「マクロな生物学」双方にとりくんでいます。

マクロからのアプローチ

担当教員  秋野順治             (追記


 「行動化学生態学」は、「行動学」と「化学」「生態学」の融合分野です。植物・昆虫など異種生物間での相互作用や、同種個体間での相互作用を理解するために、そこに介在する情報媒体として「情報化学物質:セミオケミカル」に着目し、それぞれの生態や行動応答を検証していきます。興味をもってナマの生き物を視る「目力」と「感性」、検証法を考え出す「発想力」と「行動力」、くわえて微量な情報化学物質を分析・解析する「化学力」「科学力」が必要です。分析・解析技術は在学中に磨いてもらいます。

 研究室では、真社会性昆虫であるアリの行動生態の解明研究を中心に、家屋・農業害虫等の防除を目指した研究、植物・昆虫間相互作用に関わる研究など、多彩な研究テーマに取り組んでいます。身近なところで、生き物は化学情報戦を繰り広げており、その秘密が解き明かされるのを待ちわびています。すぐ目の前で起こっている様々な生き物の謎の解明に、一緒にとりくみませんか。

ミクロからのアプローチ

                 担当教員  長岡純治

 

 「養蚕学」は,聞くと古めかしいものを感じるかもしれませんが,蚕を中心とした昆虫の生理,遺伝,病理,発生,生理化学,桑を中心とした植物の生理学,生態学,そして,農業生産学,経営学,経済学と広範な学問の融合によって成り立つ日本独自のユニークな存在です(私たちは,ヒトを対象にした医学部教育と同じように,蚕を対象にしたものが養蚕学教育だと考えています)。

 私たちの研究室では,「ショウジョウバエ」「コクヌストモドキ」などのモデル生物では解決できない,「カイコガ」でないと解決できない問題を見出し,そこで研究展開をしていくことに日々心がけ,挑戦しています。多数の蚕・桑系統を有し,クワでも人工飼料でも,数匹から数万匹まで飼育ができ,日本語で書かれた旧来の「養蚕学」情報にも容易にアクセスできる環境で研究ができます。自身の勉強・研究材料の中心をカイコガにおくことで,日本で研究するからこそできる新しい生物学,農学,生物工学を開拓してみませんか?

 

 私たちの研究室は,都のど真ん中に,広大な圃場を有するなかにありますから,自然生態系や農生態系での生物間相互作用の解明と応用を目指しています。ミクロとマクロのアプローチを介して、生き物どうしが組み上げる巧みな自然の仕組みを理解しようというものです。生物の多様性や行動生態、そしてそれを支える化学的機構に興味をもっている皆さん、一緒にそれらの謎を解き明かしましょう。

資源昆虫学研究室 秋野・長岡   Mail

大学院入試の過去問についても、大学HPから直近3年分はとりよせることができますが、より詳しくは上記教員までご連絡ください。