教員ニュース
秋野

 News Archive   ~2015(こちら),  2016~2020 (こちら

2024.5.21  荻上直子監督最新作「まる」 ラボ屈指のアクトレスを連れて撮影をしてきました!

「かもめ食堂」「レンタネコ」を手掛けた荻上直子監督の最新作「まる」(公式HP)。近秋公開の作品に、KIT-AEL屈指のアクトレスたちがそろって出演します。小さなアクトレスたちの介添え人として、5月21日、調布の撮影所に伺いました。回を繰り返すごとに見事に演じ切れるようにブラッシュアップし、無事(?)撮影も終了しました。

2023.8.17-18  日本アリ類研究会小田原大会に出席してきました!

817日から19日の3日間の日程で、小田原市の生涯学習センターで開催された、日本アリ類研究会大会に出席してきました。
思い返せば、初参加は1996年(?)あたりに、高知県室戸岬で開催された大会でしたから、四半世紀以上の時が過ぎたことになります。
時と共に、顔触れも変わってきましたが、20代から30代の若手(大学院生から博士、PDなど)が変わることなく活発で、大会は大いに盛り上がっていました。
夕暮れ時からは町に繰り出して、杯を傾けながら、基本アリの話でもりあがる・・そんなアリ漬けになれるアットホームな研究会です。
19日は真鶴での、毎回恒例になっているアリ採集会だったのですが、そこは切り上げて、私は京都に帰着。翌週からの実習に備えています。

2025年は、おそらく瀬戸内の岡山―香川ラインでの開催となります。

KITの若手の皆さんも、AELのA-TEAMに参入して、一緒にアリ漬けの会に参加しましょう!

大会終了後の全員写真

小田原市生涯学習センターにて   

生態学・行動学といえば・・という琉球大学の辻和希さん(左)と
日本アリ類研究会名誉会長の近藤正樹先生(右)と。

2023.8.13  ダーウィンが来た!に少しだけ出演してしました♫

813() 19:30~放送の「ダーウィンが来た! なんだこりゃ!カブトムシ謎の大集結」で、その謎解きに参加・協力した甲斐あって、
少しだけ登場しています!

驚くべきその謎にせまっていったのは、中学生の男の子たち。
研究の原点、ここにあり!という感じで、ぜひぜひ大学生の皆さんにも参考にしてもらいたい2人の中学生の観察力・気づき力・実行力でした。

虫は違えど、つくば在籍時に研究者が寄り集まってトラップを仕込み、その結果を目にして胸躍らせたときのわくわく感を思い出しました。

現象は「現場」で起きているんだ!再現できてナンボ、目で見てナンボ、体力勝負でナンボの世界です。

 

番組制作に尽力されていた NHK 2制作センター 科学ディレクターの 田所 勇樹さん(お世話になりました!)から

その取材記事がWEBにアップされたという知らせを受けました。ぜひこちらも一読ください!

 

【前編】

カブトムシが住宅街の「植木」に謎の大集結!徹底調査でたどり着いた「意外な原因」(田所 勇樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) 

【中編】

住宅街でカブトムシが「大集結」する驚きの理由…カギは謎の「足蹴り動作」だった!(田所 勇樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) 

【後編】

カブトムシがシマトネリコに大集結!ある「法改正」が引き金だった…その「衝撃の理由」(田所 勇樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) 


2023.2.3   令和5年にすでに突入・・瞬く間に時は過ぎ去ります

2023年に入って、厳しい冷え込みを感じる日が続いています。

どう頑張っても、気がつくと、このページは隙間風がふく状態。前回も書いていますが、そもそも読者がいるのかという問題がそこに横たわっておりますが・・


1月17日は卒論生のタイトル提出締め切り、そして明日24日は卒研要旨の締切日とあって、久しぶりに学生部屋が学生で埋まっています。
とは言え、要旨の先には本文とそして発表練習の荒波が待ち受けているので、これから更にBLACK化が進む時期になります。

いやいや、大学を卒業するとはかくなるもので、最後のこのときにガッとアクセルを吹かし続けられる気力・体力も、これからの人生では必要。

そう思って乗り切ってほしいものです。

教員にとっても他人事ではなく、学生が頑張る・・・以上に、教官室内では大変な格闘がくりひろげられるのですから。

この時期に限って、また、あれもこれもと積み重なる、殺人的スケジュールに見舞われるのです。


昨年後半から、全部で4つの小学校・高校でお話をしてきました。アリのお話、花と虫の話、そして高校生向けには少し難し目で、アリを中心に添えつつも化学生態学のお話。

本年度最後の出前授業は2月頭に亀岡の小学校での開催になります。

3年生だけれど、なんと100分のぶっ通し授業。子どもたちが飽きたり、疲れたりしないようなワクワク話ができると良いのですが。


まだまだラボ内でもコロナは猛威を振るっています。この季節コロナだけではありません。インフルもあれば、そうではない風邪もあります。

体調管理には気をつけつつ、教員もそして学生諸氏も、この1月2月をのりきっていきたいところです。

卒論後には、ちょっとしたお疲れさんパーティなどを催したいところですが、年末に部屋の半分が感染、残りのほぼ半分も陰性だったけどダウンしていた状態なので

巷の感染状況などをにらみながら、開催検討したいところです。

緑乏しくなる季節です

2022.9.25   令和4年度も半分折り返し。まもなく後期授業が始まります。

この欄を誰かが読むことがあるのだろうか・・といぶかしがりながら、一応のアップデートをしておきます


振り返ると、9月も怒涛のように過ぎ去りました。

冒頭、夏のお蚕実習で始まった今月、第2週目には東京農工大の千代田君が第3週目には金沢大学の大河原さんが、それぞれ嵯峨キャンパス泊まり込みで分析に取り組まれました。

千代田君の研究は、アリ女王の巣創設に関するもので、初ガスクロマトグラフ分析だったようですが、器用にこなしていて、筋ありでした。

大河原さんの研究は、社会寄生性アリ種に関するもので、こちらは手慣れたもの・・・筋金入りでバリバリと分析をこなして無事終了。

なにせ鳥を捕獲できる唯一無二のアリ学者、いつも楽しいテーマをもってこられまして、別枠ではありますが、鳥の蟻浴にまつわる謎解きで共同研究・共同特許出願準備中なのです。


研究室配属をめぐっての3回生の研究室訪問もありました。蓋を開けてみないとわからないので、何とも言えませんが、ゼロではありませぬように・・と切に願うばかりです。

とはいえ、宣言しているようにブラックな研究室。季節が過ぎれば実験対象が姿をくらまします。今年も危険水域に突入。

まだ余裕があるかのようなペースの4回生に、教官は冷や汗を流しているのですが、それが伝わっているのかいないのか・・・


コロナが明けかけていることもあってか、今年の知的好奇心事業はおかげさまで8件の申し込み。今月は亀岡市内の小学校3校にお邪魔しています。

9月25日現在、2校での授業を終えました。一つは恒例「アリの話」、もう一つは「花と虫の話」。

アリの話のほうは、これまでの小学生の反応から、それなりにネタ運びは確定してきていて定番のお話になりつつありますが

花と虫の話のほうは、現在、各学校での子供たちの反応を見ながら、トピック構成の調整中。29日には2回目の「花と虫の話」をしに行きます。


そういえば、生協の虹の旗から取材を受けました。つい誘われるがままに、アリが素晴らしいという話をたくさんしてしまったのですが、単なる怪しいオヤジと化してしまっていたのではないかと、ちょいと不安に思っています。リクエストに応えて出した写真はこちらのラボの虫たち&ラブリーなクサアリ。


26日にはラボ学生の夏の集大成の報告会です。あと4か月、でも実験できるのは多分1か月弱。さて、どうなることか、不安を抱えつつ週明けを待つしかありません。

2022.1.13 コロナ変異型オミクロン株の感染拡大が急速に進む2022年1月を迎えて

HPのメンテナンスをおこたっているわけではないのですが、気づくと前回の記入より丸2年が過ぎていました。

2021年度は知的好奇心事業という形で、計5件の申し込みをいただきました。すでに小学校2件、中学校1件でアリ研究のお話をしてきました。

今月末には、小学校での出前授業がもう2件計画されています。とはいえ、すべてはオミクロン次第かもしれません。


1月を迎えた今の時期というと

一つは修士論文・学士論文の取りまとめの時期にあたっています。

修士は、今年は2名。川本君と小西さん。学士は、同じく2名。峰雪さんと山岡君。

ここからストレスフルな時間を迎えることになりますが、卒業のために避けては通れない関門。あきらめて頑張ってください。


本日13日は、NHKのダーウィンがきた、のオンライン取材をうけていました。どこまでの尺が使われるかはわかりませんが、3月20日の放送だと聞いた気がします。

話題はハナカマキリ。これは、一つの大きな花形トピックでした。


まだ1年ははじまったばかり。気を引き締めて、風邪をひかないように過ごしていきましょう。

2020.1.1 コロナに始まりコロナに追われた2020年を終えて 

コロナに始まり、コロナに終わった2020年でした。

あれこれドタバタしていて、2020年のNEWS更新は完全停滞したまま。

2021年度には再度気持ちを引き締めて、NEWSも随時更新を図ります。


ちなみに2020年は、知的好奇心事業の申し込みが3件、うち2件は小学校にお邪魔して「アリのお話」を紹介しました。

1件は、残念ながら非常事態宣言が発令されたこともあって中止。

また機会があれば、楽しい虫/アリの世界を紹介したいと思います。


さて来たるべく2021年度はどうなることか

2020.10.9 Newsを書かないまま気がついたら10月 

再ナに追われ、コロナに立ち向かい、コロナに翻弄されているうちに10月を迎えました。

日中は汗ばむような気温になるものの、朝夕はめっきりと気温もさがり、フィールドの虫が冬支度を整えつつあることは間違い有りません。

ここまで何かと振り返ると

・金沢大学と楽しくすすめてきた研究;鳥類の蟻浴の秘密~アリの匂いを利用する鳥~ が少しまとまり、さらなる発展をはじめていたり

・大阪府立大学と密かに楽しくすすめている研究;キアゲハの性認識と匂い の方も目処が立ってきて翌年に向けてGOの状態になり

・森林総研とワクワクすすめる萌芽は 腸内共生者と匂いの関係にちょっと迫ってごにょごにょ ちょっと明るい兆しがみえてきたところ

・京都大学とノリノリですすめた赤いカベアナタカラダニを忌避せしめるアリの魔力 に関する研究は特許につながり

・同じく京都大学とノリノリですすめている難防除害虫のハダニもすっかりやられるアリの魔力 に関する研究は終盤をむかえてきて

・ライフワークでもあるアリの家族認識に迫る研究は、自己認識と他己認識の領域にしっかり踏み込み、一旦しっかりまとめの方向へ

・4タイプある最普通種クロヤマアリのタイプ間分布の新知見は、今年中にまとめて報告と腹をくくりなおし

・阿蘇リモナイトを配合した塗料・建材パテの防白蟻効果の検証は 屋内は区切り、屋外は11月に吹上浜で最終確認の段階

年始めに掲げた目標のうち、今年はしっかりがっつりまとめて書くぞという目標はかなり撤退気味ですが、残りまだ3ヶ月。ここからが詰。