プログラムは適宜更新しますので、随時確認をお願いいたします。
本セミナーでは、すべての参加者が安心して参加・発表・交流できる環境を実現するために、以下のようなあらゆる形態のハラスメント行為を一切禁止しています。
• 性的ハラスメント、差別的発言や行動
• 威圧的、攻撃的、または排除的な言動
• 年齢・性別・性的指向・障害・人種・出身・信条などに関する差別的表現
• セミナー中の無断撮影・録音・不適切なSNS投稿 など
また、セミナー全体において、他者への敬意と多様性への理解をもって行動することを求めます。
当日の様子の写真などを遺伝学若手の会・進化学セミナー・統合進化科学研究センターおよび総研大統合進化科学コースの記録や広報に使わせていただく場合がございます。なお、研究発表やポスターの内容は使用いたしません。
今後のセミナーの発展に向けて、何卒ご協力のほどよろしくお願いします。
本セミナーでは、未発表・未公開の研究成果が紹介される場合があります。主催者または講演者の許可のない写真撮影、動画撮影、録音、画面録画、スクリーンショット、および講演資料・内容の外部への掲載、転載、共有は禁止します。
■ 1日目(9月21日)
~13:30 受付
13:30~13:35 趣旨説明
13:35~13:50 Opening remarks(印南秀樹 先生)
13:50~15:50 基礎講義1(山道真人 先生)
15:50~16:00 休憩
16:00~18:00 基礎講義2(手島康介 先生)
18:00~18:10 休憩
18:10~19:00 講演1(竹崎直子 先生)
19:00~19:30 フラッシュトーク(ポスター発表者)
19:30~21:30 懇親会
■ 2日目(9月22日)
9:00~11:00 基礎講義3(大田竜也 先生)
11:00~11:20 休憩
11:20~12:10 講演2(田村浩一郎 先生)
12:10~13:10 昼食
13:10~14:00 講演3(神澤秀明 先生)
14:00~14:10 休憩
14:10~15:00 講演4(小金渕佳江 先生)
15:00~15:10 休憩
15:10~16:00 講演5(近藤るみ 先生)
16:00~16:10 休憩
16:10~17:10 参加者による口頭発表(前半)
17:10~17:20 休憩
17:20〜18:00 参加者による口頭発表(後半)
18:00~19:00 ポスター発表
19:00~21:00 懇親会
■ 3日目(9月23日)
9:00~9:50 講演6(颯田葉子 先生)
9:50~10:00 休憩
10:00~10:50 講演7(河合洋介 先生)
10:50~11:00 休憩
11:00~11:50 講演8(小柳香奈子 先生)
11:50~12:10 Closing remarks(高畑尚之 先生)・写真撮影
基礎講義
進化学研究の基本となる集団遺伝学・分子進化学についての基礎講義を行います。
学部4年生〜修士程度、ならびに集団遺伝学を専門としない博士課程以上の若手研究者を主な対象とした入門レベルの内容から最新の研究まで含む幅広い方を対象に考えています。
講師:
山道真人 先生(国立遺伝学研究所):集団遺伝学の歴史、頻度変化、適応・選択
内容:講義前半では集団遺伝学の歴史を、進化生物学・生態学の歴史と合わせて振り返り、今後の集団遺伝学の展開を考える。後半では選択に対する頻度動態の数理モデルを紹介し、発展として小進化による適応や進化的救助、生態-進化フィードバックについて議論する。
手島康介 先生(九州大学):coalcsent・集団サイズ・集団構造・集団史
内容:ゲノム多様性は様々な進化的要因の影響を受け、形成される。なかでも集団の構造や歴史はゲノム全体の多様性パターンの形成に影響する要因である。ここでは集団構造や集団史の推定方法に関する基礎的な事柄を概説する。
大田竜也 先生(総合研究大学院大学):分子進化・分子系統
内容:進化研究の主な目的は、生物の進化史と進化機構を解明することである。今回の講演では、DNA配列やアミノ酸配列などの分子データを用い生物の進化史をどのように明らかにするのか、また、過去に生じた自然選択(および中立進化)をどのように分子データから類推するのか、その基本的な手法や概念を紹介する。
講演
進化学に関わる多様な分野・解析技術で研究を展開されている先生方をお招きし、ご講演をいただきます。現時点で講師をお引き受けいただいている先生方の一覧です。
竹崎直子先生(香川大学)
河合洋介先生(国立遺伝学研究所)
颯田葉子先生(総合研究大学院大学)
近藤るみ先生(お茶の水女子大学)
小金渕佳江先生(東京大学)
小柳香奈子先生(北海道大学)
田村浩一郎先生(東京都立大学)
神澤秀明先生(国立科学博物館)
参加者発表
本セミナーは口頭発表・ポスター発表への積極的な参加をお待ちしております。発表の登録フォームは以下です。
口頭・ポスターの両方の登録は可能ですが、発表数によってはどちらかのみにさせていただく可能性がございます。
また、旅費・宿泊費の補助は発表者を優先的に補助させていただきます。
口頭発表
口頭発表は20分ほどを予定しております。プロジェクターを使用したスライド投影が可能な見通しです。なお、口頭発表の希望の方が多数いる場合は運営にて内容を吟味の上、ポスター発表に回ることをお願いする可能性がございます。あらかじめご了承ください。
羽村和佳子(神戸大学)
演題名:「パンコムギのDゲノム祖野生種タルホコムギ(Aegilops tauschii Coss.)における穎による発芽抑制と気候適応の可能性の検証 」
要旨:「タルホコムギの発芽特性を調査した結果、穎による強力な発芽抑制効果と小花間差が判明した。さらに後熟後も穎の抑制が持続する系統間変異が見出されたことから、採集地気候との関連も含め穎の適応的役割を考察する。」
木須雄士郎(東京都立大学)
演題名:「ツヤハナバチ属の社会性と環境の関わりを生態と進化から探索する」
要旨:「ツヤハナバチ属は茎に営巣し社会性に多型があり、個体群内ではその割合が地域や環境によって変動する。この関係性を探索するため、日本の異なる気候地域で同種の生態的特徴を調べ、世界の複数種間での系統関係を社会性の割合と比較する。」
内村有邦(放射線影響研究所)
演題名:非公開
要旨:非公開
池村淑道(長浜バイオ大学)
演題名:「AI時代における分子進化・遺伝学者のAI研究への貢献」
要旨:「塩基配列解析を必須とする進化学・遺伝学への生成AIの影響は確実である。AIへの依存度を高めると知識発見に至る過程がブラックボックス化する恐れが強い。生物学者ならではの教師無し説明可能型AI研究を紹介する。」
小林一三(東京大学・基礎生物学研究所・法政大学)
演題名:「種内適応分化変異大量検出による適応進化素過程の1アミノ酸分解能での解明」
要旨:「適応変異検出の困難を乗り越えるために適した生物がピロリ菌である。なぜなら, (1) 頻繁な相同組換えが適応変異を連鎖変異から切り離す。(2)分集団構造を取る。そのゲノム数千を分割して集団特異性の高い変異数百に選択の証拠を得た。AIを駆使して適応的役割を推測した。」
ポスター発表
ポスター発表につきましては、参加者間の話題提供・ディスカッションが目的ですので、他の研究集会用に作成されたポスターや研究計画などををお持ちいただいても構いません。ポスター発表の前にフラッシュトークの時間を設けます。通常の学会と同じようにA0(縦)ポスター掲示の準備を行う予定です。
ポスター発表の中から、優秀発表賞を準備する予定です。
P-01:羽村和佳子(神戸大学)
演題名:「パンコムギのDゲノム祖野生種タルホコムギ(Aegilops tauschii Coss.)における穎による発芽抑制と気候適応の可能性の検証 」
要旨:「タルホコムギの発芽特性を調査した結果、穎による強力な発芽抑制効果と小花間差が判明した。さらに後熟後も穎の抑制が持続する系統間変異が見出されたことから、採集地気候との関連も含め穎の適応的役割を考察する。」
P-02:井熊一翠(高知大学)
演題名:「形態計測法と機械学習を用いた浮遊性有孔虫の遺伝子型分類」
要旨:「浮遊性有孔虫は同一形態種内に複数の遺伝子型が存在する。本研究では、2次元および3次元の形態計測値を用いて機械学習による遺伝子型分類モデルを構築した。さらに、構築したモデルを化石試料に適用し、形態に基づく遺伝子型識別の可能性について検討した。」
P-03:小玉風介(東京科学大学)
演題名:「両生類V1Rの進化史とその機能についての考察」
要旨:「脊椎動物のV1R遺伝子は多重遺伝子族を形成し、化学感覚受容体をコードする。哺乳類や魚類では遺伝子のレパートリーがよく特徴づけられている。本研究では、これまで十分な議論がなされていない両生類V1Rの進化史を明らかにし、生態との関連からその機能について議論する。」
P-04:久木田健悟(高知大学)
演題名:「浮遊性有孔虫による単細胞生物間の共生藻獲得戦略」
要旨:「浮遊性有孔虫は世代ごとに共生藻を獲得するが、その選択・獲得機構は不明である。宿主内と環境中の共生藻の遺伝子型組成と有効集団サイズを比較した結果、宿主個体群では環境中より有効集団サイズが大きく、共生藻は宿主内で増殖・維持されることが示唆された。」
P-05:伊藤周平(東京大学)
演題名:「大腸菌のクロラムフェニコールへの適応的耐性における遺伝子発現と表現型の不均一性」
要旨:「一細胞由来のクロラムフェニコール耐性大腸菌集団を複数解析した。ゲノムの変異が確認されなかった集団の間でも、トランスクリプトームの変化には複数のモードが見られ、耐性の強さや耐性維持能力にも不均一性が認められた。」
P-06:木須雄士郎(東京都立大学)
演題名:「ツヤハナバチ属の社会性と環境の関わりを生態と進化から探索する」
要旨:「ツヤハナバチ属は茎に営巣し社会性に多型があり、個体群内ではその割合が地域や環境によって変動する。この関係性を探索するため、日本の異なる気候地域で同種の生態的特徴を調べ、世界の複数種間での系統関係を社会性の割合と比較する。」
P-07:茂木隆伸(東京大学)
演題名:「深海産希少マクヒトデ属Hymenaster spp.の保全遺伝学に向けた研究計画及び諸考察」
要旨:「近年、深海底を中心に海洋保護区(MPA、Marine Protected Area)が設定されている。調査の難易度の高い海洋保護区においてどのように生物多様性を保全するのか、多くの希少種を含むマクヒトデ属Hymenasterを対象に考察したい。」
P-08:栗生美怜(横浜市立大学)
演題名:「脊椎動物の抗原提示細胞の獲得における新たな転写因子間相互作用の関与」
要旨:「抗原提示細胞は脊椎動物に固有の免疫細胞であるが、その獲得に寄与した分子的基盤は不明である。本研究では、抗原提示細胞の分化に必須の転写因子間相互作用が脊椎動物で新たに獲得されたものであることを明らかにし、抗原提示細胞の獲得との関連を考察する。」
P-09:関恭佑(総合研究大学院大学)
演題名:「太平洋ニシンの集団産卵における 行動の時系列変化」
要旨:「太平洋ニシンの集団産卵において、個々の行動がどのように変化するのか、魚体に記録計を装着するバイオロギング手法を用いて可視化した。産卵に付随する行動変化が同調的に発生し、かつ周期性を持ちながら徐々に収束していく結果が得られた。」
P-10:平澤さつき(北海道大学情報科学院)
演題名:「Dispersal history of the brown rat inferred from Asian population genomics」
要旨:「The brown rat (Rattus norvegicus) is a commensal species that has substantial impacts on human settlements, public health, and urban environments. Despite its importance, the origin, dispersal patterns, and genetic diversity of wild populations remain incompletely understood. In this study, we conducted a comprehensive population genomic analysis using newly sequenced Japanese wild rat genomes together with published datasets. The Obihiro population, located in eastern Hokkaido (the northernmost main island of Japan), diverged from other populations approximately 6,500-13,000 years ago, indicating that the earliest population divergence likely occurred in northern Asia.」
P-11:小林一三(東京大学・基礎生物学研究所・法政大学)
演題名:「種内適応分化変異大量検出による適応進化素過程の1アミノ酸分解能での解明」
要旨:「適応変異検出の困難を乗り越えるために適した生物がピロリ菌である。なぜなら, (1) 頻繁な相同組換えが適応変異を連鎖変異から切り離す。(2)分集団構造を取る。そのゲノム数千を分割して集団特異性の高い変異数百に選択の証拠を得た。AIを駆使して適応的役割を推測した。」