研究室

久留米工業大学 建築・設備工学科 建築環境工学

INTRODUCTION


准教授   博士(工学) 

金 炫兌(キム ヒョンテ)


久留米工業大学 建築・設備工学科 

大学院 エネルギーシステム工学専攻


Keyword: 建築環境、室内空気質、温熱環境、省エネ、その他


〒830-0052  福岡県久留米市上津町2228-66                                                        Tel: 0942-22-2345(代表)

KURUME INSTITUTE OF TECHNOLOGY  Department of Architecture and Building Services Engineering 

●RESUME

出身:韓国/Pusan

2007年9月 早稲田大学大学院創造理工学研究科 博士課程入学

2010年3月 早稲田大学大学院創造理工学研究科 博士課程修了

2012年2月 早稲田大学大学院創造理工学研究科 建築学科 博士(工学)

2010年4月~2013年3月  早稲田大学 工学部 建築学科 助手

2013年4月~2016年3月  早稲田大学 理工学術研究所 講師

2016年7月~2022年2月  韓国・国民安全省「災害安全技術関連事業団」災害安全のR&D評価及びアドバイザー

2016年4月~現在まで  早稲田大学 理工学術研究所 招聘研究員

2016年4月~2023年3月   山口大学工学部 感性デザイン工学科 助教

2023年4月~現在まで  久留米工業大学 建築・設備工学科 准教授


LECTURE

学部1年生

・フレッシュマンセミナー

・建築設計基礎Ⅰ

・建築環境工学

学部2年生

・建築環境工学Ⅱ

・就業力育成セミナー

学部3年生

・建築士講座Ⅰ(環境/設備

学部4年生

・卒業研究Ⅰ

・卒業研究Ⅱ



大学院

・建築環境工学特論


RESEARCH 

▲On-site 測定方法の開発

JIS-1904(マイクロチャンバーを用いて現場測定方法を開発してい。マイクロチャンバーは建材からの準揮発性有機化合(SVOC)の放散量の測定が可能である。しかし、この測定方法は新品の建材しか測定出来ません現場測定方法を開発することによって室内における仕上げ材からのSVOC放散速度の測定、また、家具、家電製品の表面から放散するSVOCの定量定性が可能となります。

▲未規制物質の測定

国内ではシックハウス問題を解決するため、厚生労働省は13物質に対する室内空気質ガイドラインを公表した。また、ホルムアルデヒドの放散量による使用面積の制限、機械換気システムの義務付け(0.5回換気)を定めた。一方、室内空気質のガイドラインが定められて以来、代替物質使用量の増加による新たな室内汚染物質が報告され、新シックハウス症候群が報告されている。最近、本研究室では、室内における未規制物質の室内濃度を調査している。

▲SVOC物質の放散メカニズム

SVOC物資は沸点が高く、空気中に放散されることより、建材の表面、ハウスダスト、窓・ガラスなどの表面に付着する性質を持っている。このため、室内における汚染SVOC物質はリスク評価と既存のシックハウスの解決方法とは異なる。そのため、室内におけるSVOC物質の汚染メカニズムを明らかにすること、今後、医学的なリスク評価の基礎データ作成と室内汚染の解決方法の提案が可能となる。

▲室内におけるマイクロプラスチック汚染と添加剤の濃度

本研究では室内におけるマイクロプラスチック(MPs)の測定及び分析方法を開発し、室内のMPsと自然界のMPsとの相違点を明らかにすることと、添加剤の濃度を測定する。また、今後在室者の健康リスク評価及び室内のMPsの低減対策に必要とする基礎データを作成する。

▲避難所の室内環境に関する研究

日本は自然災害が多い国です。自然災害は時期を問わず発生する。避難所として指定されている小・中学校の体育館は断熱性能が低く、避難者の温熱環境に悪影響を与える。また、衛生管理のための水の確保や、コロナ時代の感染防止のための換気など様々な課題が残されている。

▲既存住宅における隔離部屋の作り方(コロナ対策関連)

2019年11月に中国発感染症が発生した。2020年度2月から世界的なパンデミックが発生している。しかし、国内の新型コロナ感染者数増加によって患者が病院に入院できず自宅で療養しなければならない。既存の住宅では、換気システム設置した住宅もあるが、設置されていない住宅も多い。また、換気システムが設置されたとしても感染者が利用する隔離部屋と家族が生活する空間に空気が漏れると感染リスクが高くなる。この研究では、簡易ファンを用いた隔離部屋の換気量を測定し、隔離部屋の性能を検証している。

▲大学講義室の自然換気と温熱環境の調査(コロナ対策関連)

室内の二酸化炭素濃度を1000 ppm以下に維持することが勧告され、窓とドアを開けることで自然換気を行う必要がある。しかし、室内における温熱環境の快適さは温度、湿度、風速、放射温度、個人的な要因など様々な要因と関連があるため、最低限の自然換気量を確保しながら、安全・安心・快適な室内環境を確保する必要がある。

▲空気式地中熱換気システムにおける外気由来汚染物質に関する研究

建物の省エネのため、自然エネルギーの利用は一般化されている。しかし、建物の種類、用途・目的に応じた最適なシステムの取り組みが必要である。空気式地中熱換気システム場合、省エネ技術として優れたものであるが、外気を熱交換パイプにそのまま取り入れるため、外気中の汚染物質がパイプ内を汚染させる。そのため、パイプ内の汚染度や、掃除方法などを検討する必要がある。

EQUIPMENT

●空気質関連

・小型チャンバー(JIS A 1901)一式

・マイクロチャンバー(JIS A 1904)一式

・ハウスダスト捕集装置一式

・パーティクルカウンター(2台)

・空気捕集ポンプ(室内空気質測定用)8台

・においセンサー(2台)

・CO2センサー(6台)

・電磁ふるい機(1台)

・液体/粒子分離回収吸引装置(1台)

・超音波クリーナー(1台)

・純水生成装置(1台)

●室内環境

・温度・相対湿度計(80個)

・気流測定(2台)

・放射温度計(20個)

・表面温度計(20個)

・照度計(20個)

・騒音計(2台)

・熱画像カメラ(1台)

●微生物関連

・真菌採集器(2台)

・培養恒温槽(1台)

・ATP測定器(1台)

・培地滅菌装置(1台)

・カビセンサー(5台)