かつて「鳥羽の台所」として賑わった「鳥羽なかまち」
しかし今、この地域は静かな危機に直面しています。
鳥羽市の空き家率は27.0% 。
これは三重県内で3番目に高い数字であり 、全国平均の13.6% を大きく上回っています。
人の住まなくなった家は、まるで少しずつ溶けていくかのように、
その姿を失いつつあります 。
少子高齢化は進み、まちを支える生産年齢人口は2030年には2010年の半分以下にまで
減少すると予測されています 。
その結果、鳥羽水族館には年間100万人以上が訪れるにもかかわらず 、
その賑わいが中心市街地まで届いていないのが現状です 。
このかけがえのない風景と文化を失う前に、今、行動を起こさなければならない。
その強い想いが、私たちkiccaが生まれた原点です。
ー VISION -
いつも新しい風と新しい人を感じながら、まちを動かし続ける。
私たちは、鳥羽なかまちの歴史と文化を尊重しながら、決して過去に留まることはありません。
新しい挑戦を歓迎し、多様な人々が交わることで生まれる化学反応こそが、まちを未来へ動かす力になると信じています。
ー MISSION -
ここに暮らす人と訪れる人に、ワクワクすることを与え続ける。
私たちの使命は、単に建物を再生することではありません。
空き家活用で文化を継承し、暮らしの中にある商いをさらに進化させ、
この場所に関わるすべての人々の日常に、心躍るような「きっかけ」と「体験」を提供し続けます。
私たちの活動拠点である鳥羽市の木にもなっている「やまとたちばな」は、
日本の固有種で、神話にも登場する日本古来の柑橘です。
『古事記』では、永遠に香る不老不死の果実「非時香果(ときじくのかぐのこのみ)」として描かれています。
この神話との縁から、私たちはこの地を「橘の香る地域」と捉え、
橘の香る地域を盛り上げたいとの想いから「橘香(きっか)」(kicca)と名付けました。
活動のシンボルとなる倉庫をモチーフにしたこのロゴマークは、
さまざまな人々が集まる多様性を表現しています。
「KICCA」の文字を色面で分割したデザインには、年齢や経歴、地域の内外を問わず、
多様な背景を持つ人々がこの場所に集い、新しい価値を共に創り上げていきたいという
私たちの願いが込められています。
kiccaは、以下の体制で事業を推進しています。
組織の中核を担う理事会のもと、広報・拠点推進・新規事業の3つの部会を設置し、
各プロジェクトを専門的に進めています 。
代表補佐や監事を含む執行部が全体の運営を監督し、事務局が活動をサポートします 。
外部の知見を取り入れるためのアドバイザーも配置しています 。
また、県内外の大学生を中心とした学生会員も活動に積極的に参加しています。
この組織体制のもと、地域の課題解決と活性化に迅速に取り組んでまいります。
kiccaの活動は、正会員として運営に参加してくださる方はもちろん、サポーターとして活動を応援してくださる方々によって支えられています。
鳥羽の未来を一緒に創る仲間になりませんか?
私たちの活動に共感し、ご支援いただけるサポーター会員を募集しています。いただいたご支援は、まちづくり拠点の運営や新規事業の創出のために大切に活用させていただきます。
活動への参加やご支援に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
詳細な資料をお送りするとともに、ご参加いただける方法についてご案内いたします。