結露計算まとめ

一次元定常モデルで実際の気象条件で結露が発生するかどうかを計算してみました。


あくまでモデル計算ですが、国土交通省が監修する「日本住宅性能表示基準・評価方法基準 技術解説(新築住宅)」においてこのモデルを使用して、「天井断熱材の防露基準に基づく別張り防湿フィルムが無い仕様」を認めているのですから、それなりに説得力のあるモデルだと思います。

「ミサワホーム株式会社」もそれに従い、「天井断熱材の防露基準に基づく別張り防湿フィルムが無い仕様」となっています。


ところが、このモデルと実際の気象条件を使用した計算で、天井断熱材に結露が容易に発生することがわかりました。

「湘南ミサワホーム」に実際に近い条件での結露はどうなっているか質問したところ、こちらの問い合わせた条件は無視して、結露を論じるには不適当な条件の下でこのモデルを用いて結露は発生しないと説明されました(結露問題は「湘南ミサワホーム」の技術者では回答出来なかったので、実際には「ミサワホーム株式会社」からの回答でした)。

納得出来ないので、結露を論じるに値すると思われる条件ではどうなのか、再度問い合わせたところ「結露はするが問題にはならない」との回答でした。

(→参照「湘南ミサワホームを選んではいけない理由」の「⑨天井の防湿・結露防止性能は十分か?」項)



1)一次元定常モデルの計算結果を根拠として、「別張り防湿フィルムが無い仕様」を採用。

2)一次元定常モデルの計算結果を根拠として、顧客に「天井で結露は発生しません」と回答。

3)顧客から一次元定常モデルでも結露する条件があると指摘されると、何の根拠も示さず「結露はするが問題にはならない」と回答。


自分達の都合の良いように説明方法を変えてきます。

これが、「湘南ミサワホーム」(並びに実際には「湘南ミサワホーム」を介して顧客の質問に回答してきたた「ミサワホーム株式会社」の技術者の天井断熱・結露へのスタンスです。

(そもそも1次元定常モデルはある意味、理想的な条件です。実際には断熱材を敷き詰めた時の隙間は避けられないので、そのようなより厳しい条件でも断熱・結露が問題にならないように設計・施工するのが正しいスタンスだと思われます)