CEFRについて
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は欧州評議会(Council Europe)の言語政策として作成された「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」です。
欧州評議会は、欧州の平和を推進するために1949年にストラスブールに設置された汎欧州の国際機関で、欧州47カ国が加盟しています。スイスも加盟しており、日本もオブザーバー国として参加しています。27カ国の加盟する政治・経済を中心とした機関であるEUと異なり、人権、民主主義、法の支配に関する分野で活動しており、欧州人権裁判所もあります。
欧州評議会の掲げる複言語・複文化主義は、欧州の多くの言語および文化を同じ価値と考え、多くの欧州市民たちが様々な言語を使用し、他の文化を理解し合い、すべての言語を尊重する社会を理想としています。
どのような言語教育を目指すかというと、複言語・複文化能力を持つための言語学習といえます。それはどのような学習かというと以下の点が挙げられます。
コミュニケーション重視
自律学習
生涯学習
母語話者を目標としない学習
移民等の第2言語としての学習
社会的行為者としての学習
行動中心主義(従来の言語教育に顕著であった言語そのものの習得よりも、言語を使って何をするかという点に重点を置く考え方)
以下、CEFR: LEARNING, TEACHING, ASSESSMENT Companion volume (2020)にある重要と思われる引用文を挙げておきます。
【27ページからの引用】
欧州評議会の閣僚委員会は、「民主的な市民権、社会的結束、異文化間対話を促進する、首尾一貫した透明で効果的な複言語教育のためのツールとしてCEFRを使用する」ことを推奨します。
【28ページからの引用】
CEFRは、言語専門家が言語学習の教育の質と効果を向上させるための助けとなることを目的としている。CEFRは、その副題である「学習、教育、評価」の語順が明らかにしているように、評価に焦点を当てたものではない。