経セミe-Book

no. 1~4 の紹介

経済学には多様な分野がある。また、18世紀ごろから始まった比較的新しい学問ということもあり、いまでも新たな理論や分析手法が生まれ続けている。これから経済学を学ぶ人、かつて経済学を学んだ人へ、現在の経済学を活用するヒントを提供する。
「人手不足なのに賃金が上がらない」「同一労働でも正規雇用者と非正規雇用者での賃金に差がある」など、賃金をめぐる問題が近年注目を集めている。そもそも賃金とはどのようにして決まるのか。経済学での扱い方を解説することからはじめ、現実との相違点などを明らかにしていく。
貧富の差を埋める活動は、世界規模で、数多くの団体によって行われている。しかし、そのコストや問題点については、つねにさまざまな議論が交わされる。多様な意見や社会情勢の影響を受ける援助・開発の分野において、根拠をもった経済学の知見が果たす役割は大きい。「現場」に生きる経済学を、いまこそ見つめ直したい。
なぜ経済学は抽象的なのか。なぜビジネスとの関わりが薄いのか。そもそも経済学とは「科学」なのか。経済学に寄せられるさまざまな批判に対して経済学方法論というツールがどのような役割を担い応えているのか、解説する。
黒田総裁就任以降のこれまでの日銀の金融政策は、物価の上昇、日本の景気回復に対し、どのような効果があったのか。現段階でのデータをもとに経済学者が金融政策を分析するにあたり、確かな研究に基づいて言えることを紹介する。
地震、台風、大雨、噴火など、日本各地で多様な災害被害が発生している。これら自然災害に対して経済学は何ができるのか。
経済学をこれから学ぶ人を対象とした経済学入門の特集。経済学を学ぶ意義を、具体的な社会問題を考えることで紹介!
統計データは、なぜ重要なのか? 社会や経済の多様な状態や動きを描き出し、政策・研究でも活用されてきた統計の役割を、さまざまな問題が指摘される今こそ、改めて考えたい。「経済セミナー編集部ブログ」内の本号サポートページで、本号特集の各記事で触れられた統計・調査の情報を一覧でご覧頂けます。ぜひご利用ください。→【リンク
経済数学の重要ポイントである最適化。初学者から上級まで、それぞれの段階の最適化問題を紹介しつつ、自分で解けるようにする。
2019年10月に予定される消費税引き上げをめぐり景気への悪影響が懸念される一方、社会保障をはじめとする公共サービスの財源確保も重要な課題である。消費税率の改定を機に、税や政府の役割、さらには公共経済学の役割について、日本の事例やデータを紹介しつつ、考えたい。