ホシノミキビ科の一種

Cingulopsidae gen. sp.

レア度:いつでも見られる

形態:チャツボ型の小型巻貝(<1㎜)。チャツボに似るがずっと小型であり、頭部は白く、色素沈着しない。貝殻はべっこう色で、光沢質。Fukuda et al. (2000) が瀬戸内海より報告したハナシホシノミキビ Tubbreva sp. に非常によく似る。ハナシホシノミキビは未記載種であるが岩手県大槌湾以南の太平洋岸、山口県阿武町以南の日本海岸に広く分布しており (Fukuda et al. 2000)、函館湾にも生息している可能性は高い。ただし、和名の通り歯舌を欠くことが最大の特徴であり、歯舌の確認ができていないためここでは保留とした。

生息域:葛登支ではサンゴモ群落中にみられる。

その他:ホシノミキビは星呑み黍と書く。近海図鑑によれば、本科には有孔虫を捕食するものがあるらしい。有孔虫は「星砂」の正体であるから、星を呑む、ということだろうか??

2020年12月 山上
2020年12月 山上かわいい
2020年12月 山上下2つはチャツボ
2020年12月 山上かわいい
2020年12月 山上
2020年12月 山上
2020年12月 大友幼貝
2020年12月 大友
2020年12月 大友ヒバリガイの毛の上でボルダリング中
2020年12月 大友頂上に到達してどや顔をきめる
2020年12月 大友下山

引用文献:

  1. Fukuda, H., Asami, T., Yamashita, H., Sato, M., Hori, S. & Nakamura, Y. 2000. Marine molluscan and brachiopod fauna of Tanoura, Nagashima Island, Kaminoseki-cho, Yamaguchi Prefecture, Japan. The Yuriyagai, 7: 115196.