アズマニシキ

Azumapecten farreri (Jones & Preston, 1904)

レア度:たまに見られる

形態:見ての通りホタテガイの仲間。ホタテガイと比べると、本種は小型(7~8㎝)で細長く、表面のすじが細かい。また、棘のような突起があり、ザラザラしている。さらに、てっぺんについている耳のような部分の大きさが非対称で、大きいほうの耳は左右の殻を合わせると隙間ができる。この隙間から足糸を出し、基質に付着する。ホタテガイは右殻が純白食だが、本種は左右同色のことも多く、白ではない何らかの色(オレンジ・茶色・赤色などさまざま)がついている。 雌雄異体であり、繁殖期の生殖腺は、雌がオレンジ色、雄が乳白色となる。 

生息域:北海道から九州、朝鮮半島、中国沿岸に分布し、潮間帯から水深50mの岩礁に付着して生息する。葛登支では岸↔沖関係なく分布しているが、少し深くなったところにみられる。

生態:体外受精により繁殖し、日本における放卵・放精期は7–8月である (菅野・谷田 1961)。受精後、プランクトン幼生期を経て16–18日後には付着生活を始める (結城 1987; Park et al. 2005)。ホタテガイと違って生涯付着生活を送るが、足糸を切って移動することもできる (Guo & Luo 2006)。

その他:アカザラガイの名で流通している。

2018年7月 山上生時は貝殻が付着物に覆われて目立たない
2018年7月 山上
2018年10月 山上転石の下面に付着
2020年8月 山上石をどかすといた
2020年7月 死殻 大友
2020年7月 死殻の内面 大友
2016年4月26日 りった見たな
2016年8月7日 りった
2020年10月 りった
2020年10月 りった
2021年2月 大友
2021年1月 大友
隣のオレンジのはマンジュウボヤ??
2021年6月 とみよし
2021年6月27日 りったヒゲガヤと一緒
2023年05月23日 とみよし稚貝

引用文献: