レア度:いつでも見られる
形態:成魚では体長15㎝程度だが、葛登支では幼魚が観察される。眼の上に房状の扁平な皮弁があり、後頭部にも2対の房状の皮弁がある。口は大きく、上顎の後端は眼の後縁下に達する。前鰓蓋骨棘は4本で、最上棘はやや上方に曲がる。体色は生息場所に合わせて変異に富むが、大抵は地色が暗褐色で多くの白斑や暗色斑がある。眼隔域には水色の小斑が目立つ。見た目が似るニジカジカ Alcichthys alcicornis との識別は、ニジカジカでは後頭部の皮弁が房状でなく単一で扁平なこと、前鰓蓋骨の最上棘が「叉角状(ヘラジカの角のような形)」になりギザギザすること、の2点が見分けやすい。
引用文献:
Koya, Y., Munehara, H., Takano, K. & Takahashi, H., 1993. Effects of extracellular environments on the motility of spermatozoa in several marine sculpins with internal gametic association. Comp. Biochem. Physiol. Vol.106A, No.1: 25-29.