アサヒアナハゼ

Pseudoblennius cottoides
(Richardoson, 1884)

レア度:いつでも見られる

形態:和名には「ハゼ」、学名には「ギンポ(Blenny)」の要素を含むが、実態はカジカの仲間。北海道のアナハゼの仲間は他に、アナハゼ P. percoides 、キリンアナハゼ P. sp. があるが、本種はこの二つに比較して吻が短いこと、尾柄部が細いこと、側線上にふつう数本の小皮弁があることで識別できる。体色は、葛登支では白と褐色の斑模様が入るものがほとんど。オスは大きなペニスを持つ。

生息域:渡島半島以南の各地に分布するとされる。葛登支では水深のあるスガモ場や、ガラモ場に幼魚~若魚がよくみられる。

生態:繁殖期は冬。雌雄は交尾を行うが胎生ではなく、精子を注入し、メスの体内で受精する繁殖様式(IGA:Internal Gametic Association)を持つ(Koya et al., 1993b)。メスは伸縮性の長い産卵管を持ち、これをホヤ類に差し込んで、ホヤの内部に産卵する。

その他:

2020年7月 大友
2019年8月@積丹 大友
2016年8月7日 りった
2016年8月7日 りった
2020年10月 りった
2021年6月27日 りった水路にて
2021年6月27日 りった水路にて
2021年6月27日 りった水路にて
2021年6月27日 りった水路にて

引用文献:

  1. Koya, Y., Munehara, H., Takano, K. & Takahashi, H., 1993. Effects of extracellular environments on the motility of spermatozoa in several marine sculpins with internal gametic association. Comp. Biochem. Physiol. Vol.106A, No.1: 25-29.