クチベニヒモムシ
Micrura bella (Stimpson, 1857)
レア度:たまに見られる
形態:体長約30 mm。背側は濃い紫色で、白い横線が均等に入る。腹側は真っ白。頭部背面には、小指のツメのような形をしたオレンジ色の模様があり、さながらマニキュア (?) のようでかわいらしい。頭部にむかって細くなり、頭部の幅が胴部より広くなることはない。異紐虫目 Heteronemertea の共有形質である「頭溝」を、頭部とそれ以降の境目に持つ…はず。体の後端にひょろっとした紐のような付属物を持つが、無いこともある。アラスカクチベニヒモムシ M. verrilli がよく似るが、こちらは北米西岸に生息する種。体の白い横線がなければ M. alakensis、頭がオレンジではなければ M. wilsoni と同定される (Invertebrates of the Salish Sea)。
2021年4月 深澤
粘液によって体表に藻屑などが付着し、かなり見辛い。
粘液によって体表に藻屑などが付着し、かなり見辛い。
2021年4月 深澤
チャツボもついている
チャツボもついている
2021年4月 深澤
2021年4月 深澤
2021年4月 藤本白黒はっきり
2021年 藤本おなかは白い
2021年5月 とみよし
引用文献:
Invertebrates of the Salish Sea: Micrura verrilli Coe, 1901. URL: https://inverts.wallawalla.edu/Nemertea/Micrura_verrilli.html (Accessed on 28 April 2021).
Kajihara, H., 2017. Chapter 16: Species diversity of Japanese ribbon worms (Nemertea). in Species Diversity of Animals in Japan (M. Motokawa & H. Kajihara (eds.)). Springer Japan.