レア度:たまに見られる
形態:体長約30 mm。背側は濃い紫色で、白い横線が均等に入る。腹側は真っ白。頭部背面には、小指のツメのような形をしたオレンジ色の模様があり、さながらマニキュア (?) のようでかわいらしい。頭部にむかって細くなり、頭部の幅が胴部より広くなることはない。異紐虫目 Heteronemertea の共有形質である「頭溝」を、頭部とそれ以降の境目に持つ…はず。体の後端にひょろっとした紐のような付属物を持つが、無いこともある。アラスカクチベニヒモムシ M. verrilli がよく似るが、こちらは北米西岸に生息する種。体の白い横線がなければ M. alakensis、頭がオレンジではなければ M. wilsoni と同定される (Invertebrates of the Salish Sea)。
引用文献:
Invertebrates of the Salish Sea: Micrura verrilli Coe, 1901. URL: https://inverts.wallawalla.edu/Nemertea/Micrura_verrilli.html (Accessed on 28 April 2021).
Kajihara, H., 2017. Chapter 16: Species diversity of Japanese ribbon worms (Nemertea). in Species Diversity of Animals in Japan (M. Motokawa & H. Kajihara (eds.)). Springer Japan.