ランゲリア

Wrandelia tanegana Harvey, 1859

レア度:主に冬に見られる

形態:よく生えている、「赤いぽやぽや」な海藻のひとつ。体は非常に細い円柱状で、主枝から分岐する小枝は互生する(左右でたがいちがいに生える)。さらに、小枝は3回ほど分岐し、先端ほど細くなるため、とてもふわっとして脆弱な印象になる。全体には丸く広がる形。

生息域:いちおう図鑑での分布は本州~南西諸島まで。葛登支では平磯よりも、低潮線付近のゴロタでよく見られ、イソムラサキなどに付着している。ロープなどの人工物にも付着する。

生態:

その他:「赤いぽやぽや」シリーズの正確な種同定には、顕微鏡観察が必須…らしい。ワレカラ類はあまりつかない。クロヘリアメフラシが大変よく食べる海藻である。しかしよく食べるものの食べ残しの出やすさからとにかく水が汚れやすい。おそらく藻体がやわらかいためにアメフラシたちが食べる際に千切れて食べ残してしまうのだろう。海中で1株発見されるとその周辺に他の株が生えていることが多いので、採集の際は1度発見したらその周囲を見渡して見ると良い。

2021年2月 大友イソムラサキに付着、宿主より大きい…!
2021年2月 大友葉先の顕微鏡写真
2021年2月 大友葉先の顕微鏡写真、その②
2020年12月 小川さらに拡大した藻体の顕微鏡写真
2020年12月 小川さらに拡大した藻体の顕微鏡写真②
2021年2月 大友
2021年2月 大友