ヒゲブトゴカイ

Nereis heterocirrata Treadwell, 1931

レア度:いつでも見られる

形態:体長は1~3㎝くらいの個体がよく見つかる。囲口節(頭部の直後の節)は褐色で細長い。それ以降の各節の背面は、前半が白色で後半が褐色になる。大きい個体では、体の後半ほど背面の黒味が強くなるように思う。前口葉は細長い三角形~鈍い五角形(「つぼ型」といわれる)。2対の黒い眼を持ち、「アイマスク」のような褐色帯がよく目立つ。頭部先端からのびる感触手は、副感触手より少しだけ長い。また、頭部の4対の感触糸のうち、腹側1番下のものは指状で短く、最も長いものは第2剛毛節に達する。体後方の疣足の背触糸は長く、黒い足棘が2本ある。体後端の肛触糸は2本。

生息域:フジマツモやツノマタといった海藻をいじくると高確率でみつかる。ツルヒゲゴカイフツウゴカイの次によく目にする種。

生態:ゴカイの仲間にしてはよく歩くうえによく泳ぐ。

その他:

2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友つぶつぶはチャイロタマキビの卵塊
2020年12月 大友体中部の疣足のようす
2021年2月 大友 小さめの個体は、大きめよりも色が淡い
2021年2月 大友 横顔