タマシリス

Sphaerosyllis erinaceus (Claparède, 1863)

レア度:たまに見られる

形態:体長は大きくて2~3㎜くらい。体は黄白色で、体の背面は微細なつぶつぶの突起物で覆われる。頭部には2対の赤い眼と、短くて基部が膨らんだ3本の感触手をもつ。前口葉は横長の楕円形で、副感触手とほぼ同じ長さ。副感触手は左右が癒合して、切れ込みはない。第6・7剛毛節には、体内の「素嚢」という消化器官が透けて見える。背面の色は、素嚢の部分が白く、残りは全体に淡い黄色。体の後端からは短い肛触手を1対持つ。

生息域:葛登支では、平磯でとってきた石灰藻やフジマツモをソーティングすると見つかる。特に石灰藻の中に多い。が、チャツボサイズ、またはそれよりもずっと小さいため、相当注意して探す必要がある。

生態:もぞもぞと歩き回る様がかわいい。繁殖期になると、メスは卵を背中につけて保護するが、この様子が和名の由来と思われる。ちなみに、コンボウシリスは腹側に卵をつける。

その他:

2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友背面のざらざら感は伝わるだろうか??
2020年12月 山上これも?→多分そう?ちぎれてるっぽい
2021年3月 大友