ウズマキゴカイ

Neodexiospira foraminosa

(Bush in Moore & Bush, 1904)

レア度:いつでも見られる

形態:カンザシゴカイの仲間と同じく、石灰質で円筒形の棲管を作り付着生活を送る。本種やその仲間では棲管が渦を巻くことが特徴で、和名の由来でもある。反時計周りに巻くときは「右巻き」、時計回りに巻くときは「左巻き」というが、本種の棲管は右巻き(反時計回り)である。ふつうは平面的な棲管で付着するが、時に直立することもある。棲管の表面には、ふつう数条のすじが走る。顕微鏡で見ると、石灰質の皿状の蓋を持っているため、タンポポの蕚のような大きい蓋を持つ、カンザシゴカイの仲間とは区別できる(今島, 1986)。

生息域:石の裏などに大量についている。

生態:ウズマキゴカイの仲間は、種によっては棲管の内部で子育てをすることが知られている。

その他:オカダウミウシに捕食される。渦が左巻き(時計回り)の場合は、ウズマキゴカイ科の他種。

2020年8月 大友
2020年8月 大友岩の裏に大量についている
2020年10月 りった
2021年11月5日 りった
クボガイにたくさんついている

引用文献:

  1. 今島実, 1986. 3. 管棲多毛類 in 付着生物研究会(編) 付着生物研究法-種類査定・調査法ー. 恒星社厚生閣 pp. 53-70.