勝抜杯では、参加者の皆さまに、たくさん対策をしていただいています。
個人杯に対して、これだけ対策をしてもらえるのは、主催者冥利に尽きます。
その方法として、近年「共有フォルダを用いた大規模対策」が定番となってきました。
上記の対策について、今回は、自粛をお願いしたいと考えています。
勝抜杯の筆記クイズは、「横断的な知識を総動員し、制限時間内に限界まで考えて解く問題」を出題しているつもりです。
そのため、50問で18分間という長い解答時間を設けています。
このようなコンセプトの下、「数千問規模の出そうな問題」を大人数が共有することで攻略するというのは、主催者の本意ではありません。
考えて解くタイプの筆記クイズはよく山登りやクライミングに例えられます。
登頂ルートは人それぞれで、出題側としても「〇〇の経験があったから解くことができた」というフックをたくさん用意しているつもりです。
ですが、上記のような大規模対策で的中されると、ヘリコプターですーっと頂上まで上られているように感じ、クライミングのルートセッターでもある出題者が目指す形から、乖離していると感じています。
また、対策フォルダに参加されている方が近年増加しており、フォルダに参加されている方と、されていない方との分断を感じるようになりました。
「向上心のある方が大規模対策ペーパーに参加している」といえばそれまでなのですが、フルオープンの勝抜杯には、さまざまなバックグラウンドを持つ方が参加されます。
全国各地から、10代~60代の方が参加される中、クイズの接し方もそれぞれです。多様な方に活躍してほしい、というのが主催者の思いです。
今回のお願いは、個人間での対策(に類する)問題の交換まで、止めるものではありません。
所属サークルでの例会で対策企画を打つのも自由ですし、ネット上で対策問題を公開されても構いません。
ドロップボックスなどのクラウドを用いた大規模対策のみの自粛をお願いいたします。
長く大会を続けるための措置とご理解ください。
よろしくお願いします。
※この記事は2023年5月に主催者のミクシィ日記にアップしたものを加筆修正したものです。あまり話を大きくしたくなかったため限定公開としたのですが、逆に臆測などを含めた形の拡散となったことをおわび申し上げます。