講師紹介

嘉嶋領子(かしま・えりこ)

九州大学大学院人間環境学府博士後期課程単位取得退学。臨床心理士、公認心理師。スクールカウンセラー。かしまえりこ心理室代表。一般社団法人日本臨床心理士会理事。放送大学分担協力講師。福岡女学院大学大学院非常勤講師。これまで多くの小中学校で数百事例のケースに関わり、教師による事例検討会でのコメンテーターを数多く務めるほか、各地でさまざまな研修会や講演会などで活躍。直感力と独自の工夫をこらす生来のセンスに加え、神田橋條治氏のスーパーヴィジョンを400時間以上、毎週継続して受け、氏の心理療法のエッセンスを自らの実践の中に活かしたカウンセリングの力は、斯界の高い評価を得ている。著書に『スクールカウンセリングモデル100例』『神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100』『現場で役立つスクールカウンセリングの実際』(以上、創元社、共著)、『いじめ臨床』(ナカニシヤ出版、共著)、『改訂版スクールカウンセリング』(放送大学教育振興会、共著)、『神田橋條治 精神科講義』『神田橋條治 医学部講義』(以上、創元社、共編)など。DVDに『心理臨床を学ぶVOL.13 スクールカウンセリング』(医学映像教育センター、原案監修)。

講師からのメッセージ

このセミナーではレジュメは不要です。その場になるまで、講師役の私も、どのような事例が提示されるのかを知りません。

そうしてやり取りをしていると、事例提供者がはっと立ち止まる様子で、私に質問をされることがあります。問いは問いのようでいて、答えを内包しています。答えが遠くに見えたから、問いとして成立したのです。

自身のうちに生じた答えをできる限り損なわずに、言葉にし、意識化していくお手伝いができるセミナーでありたいと思います。言語化された知見は参加したメンバーに共有され、意識化された知見は、その方の臨床のその後を支えるものとなります。

このセミナーも17年目を迎えます。2024年も会場とオンラインのハイブリッドで開催します。コロナ禍によるオンライン化以降、2日に分けて開催していましたが、遠くから会場にご参加の方の宿泊事情等を考慮して、以前の土曜日一日開催に戻しました。

なお、初めてご参加の方には、初回は会場でのご参加を必須としています。

このセミナーのいちばんの財産はメンバーの支え合いです。みなさまとの出会いを楽しみに致しております。