理工学域・生命理工学・海洋生物資源コース

自然科学研究科大学院・生命理工学専攻

生態学研究室

当研究室は自然界の動物、植物の生態を対象に、その生態的特徴や仕組みを調べ、成立要因や進化過程を明らかにすることを目的としています

 教員紹介

大河原恭祐 准教授

Kyohsuke Ohkawara

専門分野:行動生態学・群集生態学・保全生態学

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都野展子 准教授

Nobuko Tuno

専門分野:個体群生態学・群集生態学・公衆衛生

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お知らせ

本研究室では外部からの大学院生(修士課程・博士課程)を広く募集しています。生態学の研究に興味がある方は下記の連絡先まで気軽にお問い合わせください。

メール:kyohsuke@staff.kanazawa-u.ac.jp

Tel: 076-264-6213

住所:920-1192 金沢市角間町 金沢大学生命理工学類 生態学研究室

本研究室の特色と方針 

2022年4月1日

地球上には膨大な数の生物種が様々な環境で生活しています。多様な生物達はそれぞれが住む環境や生活条件に適応した形態や性質、行動を持っていますが、それらの特徴は、自然選択のもと、複雑な過程を経て進化してきたと考えられています。生態学は、自然界に生きる生物の姿を詳細に観察し、その全貌を明らかにし、なぜそのような姿で生きているのか、なぜそのような進化を遂げたのかを探求する学問分野です。

本研究室では、そうした動物の生態とその進化についての研究、指導しています。特に個体の繁殖戦略や行動システムといった個体レベルから、動物個体群の動態や生物間相互作用といった個体群・群集レベル、さらには生物の多様性や生態系の維持機構といった生態系レベルまで幅広い視点での調査研究を行っています。

 主な研究対象は昆虫類ですが、鳥類や哺乳類、また菌類や植物類も対象としており、野外調査や観察などのフィールドワークを中心に研究を行っています。さらに動物の形態や行動を詳しく調べるため、実験室での飼育実験や化学分析、遺伝子解析実験等も行っています。

調査フィールドは主に石川県の森林や山地で、大学周辺の森林、能登半島の森林や里山地帯、白山の高山、加賀地方の湿地や湖沼、田園地などで多くの調査を行っています。しかし、研究対象や調査内容によっては京都府や福井県などの中部地方、また北海道や九州・沖縄でも調査をしています。さらにインドネシアやアフリカ、バングラディッシュの熱帯林や農村部など海外での調査研究も実施しています。

またそうした研究や調査で得られた知識、確立された技術・手法を応用し、自然保護・保全活動や政策、また衛生管理方法に生かしていく応用性も模索、実践しています。特に能登地方や加賀地方の行政団体と連携し、北陸の自然をテーマとした地域振興活動を押し進め、地域社会への貢献も実践しています。