金沢医科大学 生理学I

 本研究グループは、アルツハイマー病やPTSD、気分障害、難聴などの精神・神経疾患の病態生理理解と新規治療法開拓に向け、ニューロンの興奮/抑制性やシナプス伝達等の調節メカニズムを電気生理学的(ユニット記録、パッチクランプ法等)および光遺伝学を用いて取り組んでいます。さらに、行動学的・薬理学的・分子生物学的(遺伝子発現解析)な手段も援用し、アルツハイマー病のモデルマウスの解析、うつ病などの精神・神経疾患や抗うつ療法としての電気けいれんと磁気刺激の効果発現メカニズムの解明などを進めています。

ADモデルマウスで、原因物質アミロイドβ(Aβ)は細胞内外で高濃度化する。細胞内Aβは、細胞内カルシウム流入を増強してCa信号系を破綻させ、シナプスと認知機能を障害するだろう。治療ターゲットにならないか?