数理系研究部門      亀  研究室

地震発生過程の理論的研究

地震は地下の断層が破壊することで起きます。地震の起こり方は、皆さんご存じのように大変複雑です(強い非線形性を持っているようです)。そのため、大地震の発生予測手法を確立するためにはまだまだ難関が待ち受けていることでしょう。私たちは、地震の起こり方はなぜ複雑なのか、どのように複雑なのか、地震の発生は予測可能かなどに関心があります。

亀では、実験室で調べることのできない地震発生過程に対して、物理モデルを考え方程式で表し、紙と鉛筆をつかって理論的に、あるいはシミュレーション手法を用いて、その背後にある物理機構を解き明かそうとしています。また、観測データと物理モデルを組み合わせ「地震天気予報」を目指すデータ同化研究をはじめました。物理/数学/計算機のいづれかが得意で理論的研究に興味があれば、研究を始めるにあたり地震学の知識は問いません。