数理系研究部門      亀  研究室

地震発生過程の理論的研究

地震は地下の断層が破壊することで起きます。地震の起こり方は、皆さんご存じのように大変複雑です(強い非線形性を持っているようです)。そのため、大地震の発生予測手法を確立するためにはまだまだ難関が待ち受けていることでしょう。私たちは、地震の起こり方はなぜ複雑なのか、どのように複雑なのか、地震の発生は予測可能かなどに関心があります。

亀では、実験室で調べることのできない地震発生過程に対して、物理モデルを考え方程式で表し、紙と鉛筆をつかって理論的に、あるいはシミュレーション手法を用いて、その背後にある物理機構を解き明かそうとしています。また、観測データと物理モデルを組み合わせ「地震天気予報」を目指すデータ同化研究をはじめました。物理/数学/計算機のいづれかが得意で理論的研究に興味があれば、研究を始めるにあたり地震学の知識は問いません。 

What's New

2024.09 札幌で行われる日本物理学会で共同研究の大島さんが発表します。大島由佳・高野哲・杉本良介・亀伸樹・綿田辰吾・横澤孝章・三代木伸二・鷲見貴生・宗宮健太郎・道村唯太・小森健太郎・安東正樹, ねじれ振り子型重力波検出器TOBA(Phase-III)の開発(47):ねじれ振り子と読み取り光学系の開発

2024.06.06 地震・火山噴火予測研究のサイエンスカフェ第24回で亀准教授が発表します。「新潟県の地震の歴史と地震学の歴史の中の1964年新潟地震」, 亀伸樹, 矢田俊文, https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/news/r6_news_12/

2024.05.27   千葉で行われるJpGUで 大谷くん(M2)が発表します。
大谷哲人・亀 伸樹, Olami-Feder-Christensenモデルに自己組織化臨界現象をもたらす対称性の破れ

2024.06.06  メンバーを更新しました(2024年度)

2024.03.07 大谷くん(M1)が地震研究所研究集会「地震活動の物理」で発表します。大谷哲人・亀 伸樹, OFCモデルにおける自己組織化臨界現象発現の鍵

2024.02.16 大谷くん(M1)が宇宙地球フロンティア国際卓越大学院プログラム(IGPEES)特別演習における優れた発表で表彰されました。おめでとう!

2024.02.08  Q-LEAP第6回シンポジウムにて亀准教授が発表します。亀伸樹・綿田慎吾, 高感度重力勾配センサによる地震早期アラート手法の確立−データ解析・理論モデリング−, 東京大学伊藤国際学術研究センター

2023.11.1   横浜で行われる地震学会秋季大会で 大谷くん(M1)が発表します。
大谷哲人・亀 伸樹, 地震のOFCモデルに現れる余震領域の拡大現象 

2023.10.1 大谷くん(M1)が宇宙地球フロンティア国際卓越大学院プログラム(IGPEES)コース生に選ばれました。おめでとう! https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/IGPEES/

2023.5 千葉で行われるJpGUで大谷真紀子准教授が発表します。Ohtani, M., Kame, N. and Kano, Y., Numerical experiments for estimating frictional properties on an SSE fault using the adjoint method 

2023.05.09  メンバーを更新しました(2023年度)

2023.03.31 河合くんが修士号を取得しました。おめでとう!
修士論文 タイトル巨大地震によるP 波前弾性-重力信号の理論波形研究 ー震源メカニズム推定とレーザー歪み計観測 による即時地震検出の検討ー

2023.01.01 大谷真紀子助教が京都大学大学院理学研究科准教授へ異動しました

2022.09.27   10月24-26日に札幌で行われる地震学会秋季大会で河合くん(M2) 、大谷が発表します
    10月25日(火)  17:00-17:15 A会場
    S08-14 河合・他「地震で即時に生じる重力場変動の弾性歪み計測による検出可能性」
    10月26日()  16:00-16:15 A会場
    S08-36 大谷・他「豊後SSEの断層摩擦特性・すべり推定の4DVAR数値実験」

2022.05.13 メンバーを更新しました(2022年度)

2022.03.31 大竹くんが修士号を取得しました。おめでとう!
修士論文 タイトル:構造不均質を考慮した地震発生サイクルシミュレーション手法の開発と地震発生機構の解明
The development of earthquake cycle simulation method including structural heterogeneity and investigation of earthquake generation mechanism

2021. 12.14 亀准教授の論文が出版されました
Msasaya Kimura, Nobuki Kame, Shingo Watada, Akito Araya, Takashi Kunugi, Rongjiang Wang (2021), Determination of the source parameters of the 2011 Tohoku-Oki earthquake from three-component pre-P gravity signals recorded by dense arrays in Japan, Earth Planets and Space, 73, 223, 1, https://doi.org/10.1186/s40623-021-01

2021.05.12  メンバーを更新しました(2021年度)

2021.03.31  木村さん(D3) がThe EPS 2020 Young Researcher Awardを受賞しました。おめでとう!
https://www.earth-planets-space.org/en/news/yra2020-en

対象論文:Masaya Kimura, Nobuki Kame, Shingo Watada, Makiko Ohtani, Akito Araya, Yuichi Imanishi, Masaki Ando and Takashi Kunugi (2019):
Earthquake-induced prompt gravity signals identified in dense array data in Japan.
Earth Planets Space, 71:27,120.

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