6月16日(日)に予定通り実施されました。参加者は17名で、例年よりにぎわいのある会となりました(内訳:宮崎7、福岡4、佐賀2、熊本1、長崎1、大分1、岩手1)
遠く岩手から科教協委員長の高橋匡之 さんも参加されました。
10~11時 お楽しみ広場
12~15時 分科会(レポート討議)
6人の方が出展されました。最初に5分ずつ全出展者に5分ずつ内容の紹介をしてもらい、残りの時間は各々希望する出展者の展示に参加する形で進めました。藤岡さんが進行を担当されました。
多数の松ぼっくりを展示されました。マツの種類と特徴、火事の時開くイタリアカサマツの松ぼっくりなど珍しいものもありました。ありとあらゆる機会を利用して入手された松ぼっくりの展示でした。このほか、観察材料としてムラサキツユクサを提供され、おしべの毛の観察を実演されました。
念力ふりこや共振おもちゃのゆらゆら、洗濯用洗剤で見る対流実験、酸やアルカリと紅茶やマロウブルーの色の変化を実演されました。共振おもちゃゆらゆらを一緒に作る参加者も多数。洗剤は「エマール」で温度が上がると白濁することで対流が観察できます。14億分の1で太陽・地球・月の大きさ比べの型紙も配布されました。
100均商品で渦電流ブレーキや科教協宮崎で活躍された父である冨田高明先生のナトリウムランプで色の見え方を確かめる実験や化石のコレクション等も展示されました。発泡スチロール球にスポンジやマッチ箱を入れて振動を与えると、スポンジは浮かび上がり、マッチ箱は沈んでいきます。液状化のところでも使えるとのことでした。
イノシシ、ブタ、ネコ、タヌキ、シカ(雄・雌)、ウマ、ウシ、ウサギ、ネズミ、ヘビ…数多くの生物の頭骨や骨格標本を展示されました。詳しくは午後の分科会で発表がありました。小さいものはネットに入れて植木鉢に埋めて標本づくりされたとのことです。生徒から提供された材料もあるとのことでした。
空き缶の水蒸気タービン、磁界で鉄が強く磁化されることを示す実験、スピーカーを連結して振動が電気に変わり伝わる実験、慣性の法則の実験、白金を触媒に水素を爆発させる実験(写真は実演のようす)、エタノールで銅を還元する実験、ブタンの沸騰と気圧の関係を示す実験、数多くの手軽で楽しい実験を紹介されました。
化石のレプリカづくりを中心に展示しました。本物の化石から「おゆまる」や「いろプラ」(商品名)のようなお湯で柔らかくなる粘土で型を取り、その型に紙粘土を押し込んで複製をつくるというものです。このほか、シダの前葉体、ツクシの胞子、シャー芯の発光のスペクトルの観察、自作の衝突実験器等の展示を行いました。
小学校3本、中学校3本、その他1本、合計7本のレポートが報告されました。例年1つの分科会として実施していましたが、レポート数が多かったため、高橋さん(岩手)のレポートを合同で実施し、小・中各3本を分科会の形で実施しました。
本日の学習会のこと、岩手での「いわて花巻”科楽”お祭り広場」のようすから始まり、ご自身の母校で行った黒陵教養講座「岩手の世界遺産について~近代製鉄の父・大島高任~」の話題まで幅広く話をされました。今年の全国大会への参加の呼びかけもありました。
多くの種類の頭骨標本をもとに、動物の生活と体のつくりとの関連を授業で扱われた様子を報告されました。頭骨だけでなく「糞」も収集されていて、実物(瓶詰)を持参されていました。ウマの頭骨は馬刺屋で入手をされたとか。標本づくりの方法も興味深いものでした。
これまで行ってきた実験で、手軽にできそうなものを中心に紹介しました。写真は、黒く塗った箱の中に白色、赤色、青色、緑色のLEDを点灯して、箱の中にあるものの色の見え方について試しているようすです。カワニナの精子の観察(映像)など多数紹介しました。
最近の研究の進展から、両生類→は虫類→哺乳類ではなく両性類からは虫類と哺乳類が別々に進化してきたことが分かったことを国立科学博物館の「大哺乳類展3」の図録等を紹介しながら話をされました。「大哺乳類展3」で検索すると紹介されていた図録(左図参照)が出てきます。
教科書の学習内容に2点つけ加えた実践でした。1つめは、子どもたちの経験不足を補うため、導入で様々なものが燃えている様子を観察させたことです。2つめは、燃える気体としてブタンを扱ったことです。「酸素やちっ素と二酸化炭素の学習を踏まえ、ブタンの燃え方を見せました。ブタンに火のついたろうそくを入れると集気瓶の口でブタンが燃え、中に入れたろうそくの火は消える理由を考えさせることによって、「燃やすはたらき」について考えさせました。理科を苦手と感じている教員にとって、この「ものの燃え方」や「水溶液の性質」は特にやりにくいようであるとの話も出ました。
くるくるロケットやとことこペンギンなどゴムで動くおもちゃは、子どもたちに人気で楽しく活動をしていたとのこと。うまく動かせなかったり、ゴムを引っかけるだけでも難しかったりする子にとっては、手先の訓練にもなるようです。単純な繰り返しよりも、作って楽しく遊ぶことができ方が、手先の訓練としても有効だろうとの意見が出ました。子どもとおとなの発想の違いが違い、想定外のところを面白がる場面も見られたとの報告がありました。
大牟田生物愛好会の親子教室での実験の報告。地味な存在の植物が実は「すごい!」んだということを実感してもらうことをねらいとして実践がされました。「すごい!」の1つとして酸素をつくっていること」を実験で確かめました。ペットボトルに水草と水を入れて日光を2時間ほど当てる。発生した気体を水上置換で試験管に移し、線香の火を入れて激しく燃えることでこの気体が酸素であることを確認しました。気体の移し方に工夫が必要ということでした。
会場の撤収は参加者の皆さんに手伝ってもらいました。現地担当が1人のため大変助かりました。ありがとうございました。今回初めてお目にかかる方の参加や会員以外の方の参加がありました。うれしいですね。今回は、会があることを知らせたく県内全中学校と西都児湯地区と宮崎市の小学校に案内のはがき(約180枚)を送ってみました。効果はあったみたいです。