古環境学/地球化学
研究室
弘前大学理工学部地球環境防災学科・理工学研究科地球環境防災学コース
弘前大学理工学部地球環境防災学科・理工学研究科地球環境防災学コース
ーこの美しい地球の景観と歴史を化学を使って叙述したいー
地球表層環境の46億年の歴史は、複雑な生物地球化学反応の連続でした。
人類が保有している観測データは、これらを把握・理解するには全く不十分です。
地球環境変動の正体を明らかにしたくて、地球のあちこちを掘り返しています。
この先、地球はどうなりますか?その時、私達はどうするのでしょう?
過去の記録から未来を占います。
弘前大学理工学研究科に所属しています。地球環境防災学科から卒論を受け入れ中です。研究室見学は
kajita[@]hirosaki-u.ac.jpまでお気軽に問い合わせてください。
進行している研究テーマ
地層に含まれる有機化合物を分析することで数百万年前の気候・海洋環境を復元しています。特に現在に匹敵する温暖期の気候動態や、地磁気逆転によって引き起こされた気候変動に着目しています。
世界各地の湖沼堆積物に含まれる、地震・大雨・氷河崩壊・永久凍土融解などによるイベント堆積層を特定し、その形成プロセスを明らかにしています。過去の災害を復元し、将来予測に貢献します。
東アジア各地で採取された海洋堆積物の年代を決定し、化学分析によって当時の古海洋環境を復元しています。特に人類に密接した過去数千年間に注目し、気候変動と歴史の関わりを明らかにします。
南極沿岸域や海氷中に存在する、微生物生態系および微生物が合成する有機化合物の特徴を調べています。最終的には、これら生物的シグナルを古環境復元へ応用することを目指しています。
湖に棲息するハプト藻が合成する有機化合物の特性を明らかにし、過去の湖水温を復元することを目指しています。青森県の鷹架沼と秋田県の一ノ目潟を主要ターゲットにしています。
人類活動が地球の環境や生態系に与えた影響が地質学的証拠に記録されるほど大きくなっています。大阪湾・東京湾・博多湾・南極周辺の堆積物から周辺における人間活動を検出することを試みています。