活 動 組 織 名 上東郷農村環境を守る会
集 落 名 福井市上東郷町
特徴的な取組
・集落挙げての泥上げ・草刈りの実施
・花壇に春・夏・秋にお花を植えています。
・老朽化した用水路を計画的に取換えています。
上東郷農村環境を守る会は、多面的機能支払交付金を最大限に活用し、上東郷地区における農村環境と農業資源の持続可能な保全を目指します。交付金制度の趣旨を踏まえ、農業がもたらす多面的な機能(国土保全、水源涵養、景観形成、文化伝承、生物多様性保全など)を維持・向上させるための具体的な取り組みを推進します。
1.1 農業生産基盤の維持・向上:
水路・農地の保全: 地域の重要なインフラである水路(総延長12.8km)と農地(田434.1a、畑7a)の劣化を防ぎ、農業用水の安定供給と効率的な農地利用を可能にする。具体的には、水路の機能維持、土壌流出防止対策、耕作放棄地の発生抑制などを行う。
農道維持管理: 農道(総延長10km)の機能を維持し、農作業の効率化と農産物の輸送を円滑にする。具体的には、路面補修、路肩の草刈り、排水機能の維持などを行う。
1.2 生物多様性の保護と生態系の維持:
農村環境の生態系保全: 農村環境に生息する多様な動植物の保護を通じて、地域全体の生態系を維持する。具体的には、農薬使用量の削減、ビオトープの設置、在来種の保護活動などを行う。
水質保全: 水路の水質を保全し、農業用水としての利用だけでなく、生態系への影響を最小限に抑える。具体的には、生活排水の流入防止、水質検査の実施、水生植物の保護などを行う。
1.3 地域コミュニティの活性化と連携強化:
共同活動の推進: 住民が共同で水路清掃、農道補修、環境美化活動などに参加することで、地域の結束力を強化し、地域全体の連帯感を高める。
世代間交流の促進: 高齢者から若者へ、農業技術や伝統文化を継承する機会を設け、世代間の交流を促進する。
他団体との連携: 土地改良区、農業協同組合、生産組合など、地域の関係機関・団体との連携を強化し、情報共有や共同事業の実施を通じて、保全活動の効果を高める。
上東郷地区における資源保全管理には、以下の具体的な課題が存在します。これらの課題を踏まえ、実行可能な対策を講じる必要があります。
2.1 高齢化と担い手不足:
現状: 地区の高齢化率は35%を超え、農業者の平均年齢も62歳と高齢化が進んでいる。後継者不足も深刻であり、将来的な労働力不足が懸念される。
具体的な問題点: 定期的な水路清掃、農道補修、草刈りなどの維持管理作業を担う人材が不足しており、活動の継続性が危ぶまれる。
対策:
非農家を含む地域住民への啓発活動を強化し、活動への参加を促進する。
高齢者でも参加しやすい作業内容の見直しや、作業負担軽減のための機械化を推進する。
2.2 施設の老朽化と維持コストの増大:
現状: 築年数が経過した水路や農道が多く、老朽化が進んでいる。
具体的な問題点: 水路のひび割れ、農道の路面陥没などが発生しており、修繕や維持に多額のコストと労力が必要となる。
対策:
定期的な点検を実施し、早期に損傷箇所を発見し、迅速な修繕を行う。
費用対効果の高い修繕方法を検討し、予算を効率的に活用する。
長寿命化のための対策(例えば、水路へのライニング工法導入)を検討する。
専門家による診断を受け、施設の老朽化状況を正確に把握する。
2.3 資金と技術の確保:
現状: 交付金を活用するとはいえ、効果的な保全活動には専門知識や追加資金が必要となる場合がある。
具体的な問題点: 特殊な技能を要する作業(例えば、水路の補修、生態調査)を外部委託する場合、費用がかさむ。
対策:
他の交付金制度や助成金の活用を検討し、資金調達の多様化を図る。
2.4 環境変化への対応:
現状: 近年、気候変動の影響を受け、豪雨や地震などの自然災害が増加している。
具体的な問題点: 豪雨(ゲリラ豪雨)による農地の冠水や土砂崩れ、地震や干ばつによる水不足などが、農業生産に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
対策:
防災・減災対策を強化し、農地や水路の安全性を高める。具体的には、排水路の整備、土砂災害警戒区域の確認などを行う。
節水型農業技術の導入を推進し、水資源の効率的な利用を図る。
気象情報の収集・共有体制を強化し、災害発生時の迅速な対応を可能にする。
2.5 鳥獣被害対策の強化:
現状: イノシシ、シカなどの野生動物による農作物被害が発生している。
具体的な問題点: 農作物の収量減少、農業意欲の低下などを招いている。
対策:
防護柵の設置、捕獲活動など、鳥獣被害対策を強化する。
地域全体で連携し、効果的な対策を講じる。
多面的機能支払交付金の支援を受け、以下のような具体的な活動を、より詳細かつ実行可能な形で展開します。
3.1 水路・農道の維持管理:
水路の維持管理:
草刈り: 年3回(5月、7月、9月)実施。参加者をグループ分けし、担当区画を割り当てる。刈り取った草は堆肥として活用。
泥上げ: 年1回(11月)実施。重機を使用し、堆積した土砂を効率的に除去する。除去した土砂は農地の改良材として活用を検討。
補修: 年間を通して実施。ひび割れや損傷箇所を発見した場合、速やかに補修を行う。コンクリート補修材を使用し、耐久性を高める。
水質調査: 年2回(6月、10月)実施。専門機関に依頼し、水質を分析。結果を基に、水質改善策を検討する。
農道の維持管理:
草刈り: 年2回(6月、9月)実施。参加者をグループ分けし、担当区画を割り当てる。
路面補修: 年間を通して実施。路面の陥没やひび割れを発見した場合、速やかに補修を行う。アスファルト補修材を使用し、耐久性を高める。
側溝清掃: 年1回(4月)実施。側溝に溜まった土砂や落ち葉を除去し、排水機能を維持する。
3.2 環境保全活動:
農地周辺の植生管理:
在来種の保護: 地域に自生する在来種の保護に努め、生態系の多様性を維持する。具体的には、在来種の苗を育て、農地周辺に植栽する。
農薬使用量の削減: 環境負荷の少ない農薬の使用を推奨し、農薬使用量の削減を目指す。
ビオトープの設置: 農地の一角にビオトープを設置し、動植物の生息空間を創出する。
清掃活動:
定期的な清掃: 月1回、地域全体で清掃活動を実施し、景観美化を図る。
不法投棄監視: パトロールを実施し、不法投棄の防止に努める。
3.3 共同作業の実施:
年間計画に基づく実施: 年間計画に基づき、水路清掃、農道補修、草刈りなどの共同作業を実施する。
参加促進策:
作業内容を事前に周知し、参加しやすい環境を整える。
作業後には交流会を開催し、参加者同士の親睦を深める。
3.4 モニタリングと報告:
活動記録の作成: 各活動の実施状況、参加人数、使用資材などを詳細に記録する。
写真撮影: 活動の様子を写真に記録し、成果を可視化する。
成果報告書の作成: 交付金の条件に基づき、年間の活動成果をまとめた報告書を作成し、関係機関に提出する。
住民へのフィードバック: 活動報告会を開催し、地域住民に活動成果を報告する。
組織: 上東郷農村環境を守る会(会員数:34名)
役員: 会長1名、副会長1名、会計1名、書記1名、監査2名
役割分担:
会長: 会全体の統括、対外的な交渉・折衝
副会長: 会長の補佐、各班の活動状況の把握
会計: 会の会計処理、予算管理
書記: 会議の議事録作成、会員名簿の管理
監査: 会の会計監査、活動状況の監査
会員: 各活動への参加、意見・アイデアの提案
連携:
福井市: 交付金申請支援、技術指導、情報提供
福井県: 技術指導、情報提供
土地改良区: 水利施設の管理、技術支援
農業協同組合: 農産物の販売支援、資材の提供
NPO法人: 環境保全活動に関するノウハウの提供、専門家の派遣
地域企業: 資材の提供、技術協力
上東郷農村環境を守る会は、上記活動を通じて、上東郷地区の農村環境を守り、地域コミュニティを活性化することを目指します。具体的には、以下のような長期的な目標を設定し、持続可能な活動体制を構築します。
耕作放棄地ゼロ: 遊休農地の解消に向けた取り組みを強化し、耕作放棄地ゼロを目指します。
地域ブランドの確立: 地域特産品の開発・販売を支援し、地域ブランドを確立します。
環境教育の推進: 未来を担う子どもたちへの環境教育を推進し、環境保全意識の向上を図ります。
5.1 若い世代の参加促進:
魅力的な活動の企画: 若い世代が興味を持つようなイベント(例えば、農業体験、BBQ、星空観察会)を企画し、参加を促します。
情報発信の強化: SNS(Facebook、Instagramなど)を活用し、活動内容やイベント情報を積極的に発信します。
ボランティア活動の受け入れ: 学生ボランティアや企業ボランティアを受け入れ、地域との交流を深めます。
5.2 ICTの活用:
ドローンによる農地管理: ドローンを活用し、広範囲の農地状況を効率的に把握します。
GIS(地理情報システム)の導入: 農地や水路の情報をGISで管理し、保全活動の効率化を図ります。
ウェブサイトの開設: 地域の情報を発信するウェブサイトを開設し、地域内外へのアピールを行います。
5.3 他団体との連携強化:
連携協定の締結: 他の保全団体や生産組合との連携協定を締結し、ノウハウや資源を共有します。
共同イベントの開催: 複数の団体が共同でイベントを開催し、参加者層の拡大を図ります。
上記計画に基づき、上東郷地区の美しい農村環境を未来世代に引き継ぐため、会員一同、知恵と力を結集し、積極的に取り組んでまいります。