課題研究発表

国語教育学研究を見通す③

-これからの国語科の教師教育を考えることを通して新しい国語教育研究をデザインする-

2023.11.05/09:30-12:00

【大会当日】課題研究発表へのご質問・ご意見は以下のGoogleフォームからお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSevhr6eooOSZhYMQ8Ik0wwYvNsQQHTMaa59nPUOqoidBCb0vw/viewform?usp=sf_link

フロアからお寄せいただいたご質問・ご意見は以下のリンクからご覧いただけます。(公開期間11/10まで

https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vSvO8qX6KhbmQ3y2g0HFQKH4kzP-dwHgztX99HF4OZRYVGUcfZpDSNNNZIQ5rNd88377Fta8QMdV4Px/pubhtml?gid=1788700373&single=true

テーマ

 課題研究では、本学会の『国語科教育学研究の成果と展望Ⅲ』(渓水社、2022)でレビューされた2010年から10年間の研究成果を契機として、今後10年間の国語教育学研究をどう展開するかという問題意識から「国語教育学研究を見通す」とテーマを設定して、これまで千葉大会、島根大会において研究発表と議論を重ねてきた。

第1回の千葉大会では、サブテーマを「国語教育学研究、これから10年間のビジョン」として、国語教育学研究が将来の研究を展開するために必要となる論点を明らかにすることに取り組んだ。第2回の島根大会では、サブテーマを「国語科内外から見直す、わたしたちの役割」として、学校教育全体の中の国語科という捉え方を立ち、教科内外からの期待や要請などを視野に入れて、国語教育学研究の立場や可能性について議論を行った。

今回が課題研究テーマ「国語教育学研究を見通す」の最終回となる信州大会における第3回の課題研究では、サブテーマを「これからの国語科の教師教育を考えることを通して新しい国語教育学研究をデザインする」として、第1回で議論された以下のような論点を活かしながら、これから10年間の国語教育学研究について考えることにする。

①多言語・多文化の状況、インクルーシブ教育、児童・生徒の認知や発達の特性などの、多様性や学習者の特性に応じる実践や理論の研究。

②機能的リテラシーや批判的リテラシーに関わる要請、言語運用能力のテクノロジーの運用と一体的に考える捉え直しなどの、今後の国語学力観に関わる実践や理論の研究。

③教育系大学院の方向転換を視野に入れつつ、①や②に応じる教科の教師教育体系の構築を目指した、国語科の教師教育をデザインする研究。

これらのことをそれぞれ単独で考えるのではなく、③を中核にして相互に関連付け、これからの国語科の教師に必要な資質や能力を考えることを通して、今後の国語教育学研究をデザインするための視点や枠組みを明らかにしていきたい。

登壇者

積山 昌典(広島県立広島中学校) 

森田 香緒里(文教大学)

松崎 正治(同志社女子大学) 

コーディネーター

寺井 正憲(千葉大学)