グループ研究会
グループ研究会
開催の趣旨
カイコには様々な突然変異種や地域品種、育成品種があり、育種や研究、養蚕に用いられてきた。近年は遺伝子組換えやゲノム編集によって新しいカイコ系統が数多く作られている。一方で、カイコの系統を保存したり蚕種を供給したりする予算や人員には限りがあり、保存の効率化の一つとして、超低温保存技術の開発や実装が進められている。このグループ研究会では、カイコの遺伝資源や品種を保存している方々から実際の状況について話題を提供していただき、聴衆も含めた皆さんで今後の保存の体制について意見を交わす場としたい。
はじめに
河本夏雄(農研機構 遺伝資源研究センター)
NBRPカイコでの系統保存の現状と課題
藤井告(九州大学 農学研究院)
農業生物資源ジーンバンクのカイコ遺伝資源
福森寿善(農研機構 遺伝資源研究センター)
農研機構における遺伝子組換えカイコの保存の現状と展望
内野恵郎(農研機構 生物機能利用研究部門)
群馬オリジナル蚕品種の維持と農家への提供について
下田みさと(群馬県蚕糸技術センター)
実用蚕品種の原原種の維持から蚕種の配布まで
池嶋智美(大日本蚕糸会蚕糸科学技術研究所)
意見交換:蚕遺伝資源と蚕品種をこれからどうやって持続的に保存するか。