第18回学術大会の大会長を務めさせてただきます、大阪教育大学の後藤です。
トップページの背景写真は、あべのハルカスから望む大阪の街並みです。
写真に写っている街並みの中だけでも、たくさんの自然、人々、生き物、建物が存在し、社会が成り立っています。
この社会で人々は一日、一日を過ごしています。
毎朝起きて、朝食を食べ、家族と会話して家を出て、通学・通勤し、勉強や仕事をして、お昼を食べ、生徒や学生はクラブ活動やバイトをしたりし、そして皆、帰路について、夕食を食べ、就寝して一日が終わります。
人々は、一日何事もなければ、「平凡な一日だった」、「楽しい一日だった」、あるいは「何事もなくて良かった」など、色々と思いながら一日を終えます。
この何事もない一日がどれほど尊いものでしょうか。
事件や事故、災害が発生し、それがニュースとして流れるたびに、私自身、今まで一日、一日を無事に過ごし、今日まで生きてこれたことに感謝せずにはいられません。
そこには、両親や家族、友人や仕事仲間の何気ないサポートがあったはずです。加えて、様々な社会的サポートもあったでしょう。
これら多くのサポートを認識し、そしてそれに心から感謝することが、尊い命の大切さ、何気ない一日、風景、家族や仲間や友人を大切に思うことに繋がるのだと思います。
そんなことをふと思いながら、家族で登ったあべのハルカスの展望台から写真を撮ってみました。
今大会のテーマは、「命の安全と尊厳ある社会づくり」です。また、学会が初めての試みとなる、日本市民安全学会との合同大会となります。尊い命を大切にすること、即ち安全な環境を構築し、尊厳ある社会をつくっていくためにはどうすれば良いのか、今大会ではこのことを二つの学会員の皆さんの様々な視点から、一緒に考えることができる機会にできればと願っております。
会場で皆様とお会いできることを、心より楽しみにしております。
何卒宜しくお願い申し上げます。
2024年6月吉日
日本セーフティプロモーション学会第18回学術大会 大会長
大阪教育大学 健康安全教育系 教授
後藤健介