構想段階から普及促進までというイノベーションの初期から実現に至る段階において、標準化はツールとして関与します。他方で、各イノベーション・プロセスにおける標準化活動は異なり、そのためのスキルセットなど人的資本や組織体が異なります。とりわけ、日本では、戦略人材の不足が課題として挙げられておりますが、残念ながら、どういった戦略人材なのか、明確化されていません。また、標準化という言葉の定義自体も、標準的に利用されるようになることという広義から、国際標準化機構(ISO)に代表される規格開発団体にて合意形成を行う規格化を指す狭義まで、様々な解釈が為されてるのが現状です。現状では、いつ、何を目的に、なぜ、どのように、誰が、標準化を行うのかが、主体的に取り組むステークホルダーに認識されていない原因の一つと考えられます。
イノベーションのツールという視点では、広義の標準化を取り扱う必要があります。このためには、経済・経営・国際貿易・自然科学・金融・政治・市民などイノベーションのフェーズを一気通貫する縦連携と、分野横断の横連携を行うトランスディシプリナリという協創活動が重要です。
このような背景のもと、標準化を明確に研究対象として掲げることで、イノベーションの実現に寄与するツールとして使われやすい環境づくりに貢献することを、本研究懇談会では目指します。また、その成果の社会実装に向け、協創活動を行う産官学民のステークホルダー間のコミュニティ形成を行い、科学研究と社会実装を相互補完的に進める場づくりを行います。
「標準化の科学」領域の研究活動
イノベーションの実現に資する標準化エコシステムの検討
既存の標準化に関するケーススタディ
標準化に関するターミノロジーと構造化
人財・教育・実績評価に関する検討
各ステークホルダーが標準化活動を行うインセンティブの検討
現在進行形で進んでいる標準化活動を対象とした研究
イノベーションの実現に資する標準化エコシステムづくり
産官学民のステークホルダー間のコミュニティ形成
知見の共有
人材育成
政策提言
本会の運営規則に従って執り行います。代表及び幹事で構成される運営委員会にて決議を行い、各活動の運営は、ワーキンググループにて執り行います。
代表
仲上 祐斗
幹事
菊池 純一
江藤 学
中山 敬太
佐々木 亮徳
ワーキンググループ(WG)
(作成中)
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