我が国における障がい者スポーツは、2020東京パラリンピックを一つの契機に益々その競技力向上が期待されます。2020東京パラリンピックのみならず、その先を見据えて、障害者スポーツ全体の発展、競技力のますますの向上のための取り組みが求められています。その中で、アスリートを支えるスタッフの充実を図ることも大切な要素であり、その一つとして“スポーツトレーナー”が果たす役割はますます重要になってきております。
2009年、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナーの養成が正式に制度化し、10余年が経過しました。令和2年度現在、200名を超す資格取得者が全国の障がい者スポーツの現場で活躍しております。
私たち、障がい者スポーツトレーナーは、単い競技力の工場のためだけにあらず、スポーツを愛する全ての障がい者が安心してスポーツに取り組めるように心身機能を整え、スポーツ外傷やスポーツ障害の予防、アスレティックリハビリテーションの実施、アダプテーションの達成、障がい者アスリートサポートスタッフの健康管理など多彩な役割を担っております。これらの役割を果たすためには、常日頃から、知識・技術などの研鑽に努め、効果について学術的な根拠としての研究を進め、その成果や情報を発信、共有していかなくてはなりません。
そこで、私たちは、日本における障害者スポーツトレーナーの活動にかかる医科学的な視点から学術的研鑽と資質向上を目指し、それにより障がい者スポーツに取り組む全ての人たちに寄与することを目的とし、ここに“日本障がい者スポーツトレーナー学会”を設立しました。
本学会は、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナーと、それを目指す若者が共に集い、経験や情報を共有し、お互いが知識の向上と技術の研鑽につながる機会を創出し、そこに集った障がい者スポーツトレーナーが、日本障がい者スポーツ協会様はじめ、関係諸団体、関係諸氏の皆様と協力の上、パラリンピックなどの国際総合競技大会をはじめ、日本各地域でスポーツに取り組くむ全ての障がい者アスリートを支える力となり、障がい者スポーツの更なる発展を目指して、尽力致します。
スポーツを愛するすべての皆様のご支援とご鞭撻を宜しくお願い致します。