9 月 21 日(月) 15:00~18:30
これまでの数理生物学において用いられてきた主な手法は、対象とする生命現象に対し、積極的に解釈やモデリングを行うようなトップダウン的な方法だったと言えます。一方で、近年の生物学では計測技術の発達により、大規模なデータが容易に得られるようになってきました。これらの大規模データを解析し生物学的意味を抽出することは、実験生物学からも強く期待されています。データ解析の手法、或いはデータと従来の数理科学を組み合わせる手法にも様々なものがあり、データ科学と数理科学、さらに実験生物学との交点は、生物学における理論的方法の可能性を示しているように思えます。本企画では、大規模データ解析や、データ解析と数理科学的手法とを組み合わせた方法により、複雑な生命システムの解明に迫る研究者を招待し、話題提供いただきます。また企画の後半では、講演者や聴衆を交えてのパネルディスカッションを予定しています。関心のある多くの方の参加や議論を期待しています。
講演者:
岩見 真吾 (九州大学大学院理学研究院)
http://bio-math10.biology.kyushu-u.ac.jp/english/member/iwami.html
川上 英良 (理研医科学イノベーションハブ推進プログラム)
https://www.riken.jp/en/research/labs/mih/healthcare_med_data_multilevel_integr_plat/healthcare_meddat
a_drive_ai_base_predict_reasoning_dev/index.html
岩崎 渉 (東京大学大学院理学系研究科)
http://iwasakilab.bs.s.u-tokyo.ac.jp/
望月 敦史 (京都大学ウイルス・再生医科学研究所)
https://mathbio.infront.kyoto-u.ac.jp/en/
プログラム
15:00 - 15:35 「モデル駆動型とデータ駆動型の融合アプローチによる定量的データ解析」
岩見 真吾(九州大学大学院理学研究院)
15:35 - 16:10 「健康・疾患状態の層別化と状態遷移予測」
川上 英良 (理研医科学イノベーションハブ推進プログラム)
休憩 5 分
16:15 - 16:50 「データ駆動からキュリオシティ駆動生物学へ」
岩崎 渉 (東京大学大学院理学系研究科)
16:50 - 17:25 「理論とデータの協働によるネットワークシステムの解明」
望月 敦史 (京都大学ウイルス・再生医科学研究所)
休憩 5 分
17:30 - 18:30 パネルディスカッション
「数理から入るか、データから入るか」
企画者:
岩見 真吾 (九州大学大学院理学研究院)
望月 敦史 (京都大学ウイルス再生医科学研究所)
時田 恵一郎 (名古屋大学情報文化学部)