日本情報経営学会 第86回全国大会

202310月13日()~15日(日) 

大会テーマ 「循環型社会の情報発信と地域企業」

会場: 富山大学  経済学部 (五福キャンパス) 

【最新情報】






理事会 10月13日(金)16:00~ 場所:富山大学経済学部 

【スケジュール

 発表申込: 2023年6月26日(月)~8月10日()→追加募集中 8月27日(日)締切 (終了しました)
 予稿締切: 2023年9月20(厳守:間に合わない場合は白紙となることがあります)

 参加申込: 2023年811日()~929日(金)(事前申込) 


【大会趣意】

統一テーマ

「循環型社会の情報発信と地域企業」

 豊かな生活を送るためには、限りある資源を楽しみながらそれを持続可能なものとすることが必要になります。生活に必要な活動を行う経営活動で以前に増して資源循環や持続可能性が重視されていることは周知の通りです。そしてそのための様々な取り組みのためには必要な情報を正しく発信し、企業の価値を主観的にも客観的にも高めていくことが大切です。人の活動が急激にコロナ前に戻りつつあり、地方にも様々な情報をもとに国内外から観光客やビジネス客が訪れる今、富山大学経済学部で第86回全国大会を開催することの趣意を以下に述べます。

 情報の発信は今や小学生でもスマートフォン1つで出来る時代となりました。もちろん中小企業でも、循環型社会の一員として国内外にアピールすることは不可欠です。謙譲の美徳から良い面を積極的に見せることを得意としない日本は、デジタル社会の企業の情報発信は未だ洗練されているとは言い難い状況です。特に地域企業では意識や人材の不足から顕著です。資源循環に重きをおいた現代社会では、地域企業が持つ情報を競争力のある形で活用し、効果的に発信することが必要です。その意識があってはじめて、情報システムが意味のあるものとなり、単なるコンピュータへの置き換えではないDXにつながる業務のデジタル対応が進むと考えられます。 

 この過程では、その地域のもつ強みを意識して発信する必要がありますが、そのための分析では多くのデータを処理する必要があります。手元のデータをいかにして有効に活用するための分析を行うか、そしてそこからまた新たな魅力を見出してさらなる分析を進めて次のビジネスを開拓していくかが、各地方に東京の縮小版を作るのではなく、地域独自の魅力を見つけて様々な地域の人々がその魅力を感じられるような情報やシステムを作り出していくことにつながります。

 富山という地域は、誰もが知る観光地というわけではなく、外国人のファーストチョイスとなる観光地でもありません。しかし、3000m級の山々が連なる立山連峰を眺めながら豊かな深層水が育んだ海産物に舌鼓を打つ生活と、日帰りで三大都市圏に行くことが出来る利便性の高さから、リピーターとして定着する方も多く見られます。コロナ禍で飲食を共にしながら学び議論するという体験が難しい時期を超えて、今、ITが出現する以前から変わらずあり続ける豊かな環境を堪能できる富山で「循環型社会の情報発信と地域企業」をテーマとして開催することは、今後の情報システムを高度に活用する企業経営がさらに高度化してそれを持続可能なものとするための重要な一歩となります。本大会を通じて、参加者の皆様がコロナ前の大会の記憶に思いを馳せつつも新たな時代の大会のあり方や情報経営研究について考える機会となることを期待しています。

 今回の大会では4年ぶりに懇親会を開催します。ささやかな懇親会ではありますが、富山の地までお越し頂き、食を共にしながら情報共有をすることで、学会の全国大会の意義を再認識できる機会になればと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第86回大会 実行委員長

富山大学 柳原 佐智子