第9回日本臨床薬理学会東海・北陸地方会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
会長の川上純一でございます。
この度、2025年6月7日(土)にアクトシティ浜松コングレスセンターにて、第9回日本臨床薬理学会東海・北陸地方会を開催いたします。本地方会は第1回を本学薬理学講座が担当しており、第9回を再び浜松の地で開催できることを、主催者として大変うれしく思っております。
今回の地方会では、メインテーマを「医療DX・働き方改革を迎えた新時代における臨床薬理学の実践」といたしました。医療のデジタル化や制度改革が進む中、臨床薬理学がどのように対応し、発展していくべきかを考える機会と位置づけ、当日は多彩なプログラムをご用意しております。基調講演では、浜松医科大学学長の渡邉裕司先生に、「くすり」を選択する際の基本的な考え方や臨床試験の意義などを踏まえ、「日常診療における臨床薬理学の重要性」をテーマにご講演いただきます。また、教育講演では、浜松医科大学理事・副学長の梅村和夫先生に座長をお務めいただき、同大学臨床研究管理センターの小田切圭一先生より、「働き方改革時代における浜松医科大学の臨床研究の活性化への取り組み」について、実践に基づく知見をご紹介いただきます。一般演題セッションでは、多数のご応募を受け、セッションを2つに分けて構成しました。「治験の実務」と「薬物治療」をテーマに、多職種の先生方より各ご施設における臨床薬理学に関する取り組みや研究成果をご発表いただきます。さらに、シンポジウムではメインテーマに沿い、臨床試験の効率化、支援体制の強化、医療DXによる業務改善などを中心に、3名の先生方がそれぞれの新たな挑戦をご紹介くださり、活発な議論が展開されることを期待しております。
日本臨床薬理学会の地方会支部運営規則においては、地域の会員に対する「適正な臨床試験の教育・研修」「薬物治療の質の向上」「臨床研究の促進」「社会への啓発」が目的として掲げられております。医療DXや働き方改革といった新たな課題に直面する時代にあっても、これらの目的は不変であり、本会がその実践と連携を深める場となることを心より願っております。
本地方会は、第5回以来となる現地開催となりますが、要旨集のペーパーレス化やハイブリッド形式によるライブ配信にも取り組み、時代に即した運営を行っております。会場のアクトシティ浜松は、JR浜松駅前に位置し、交通アクセスにも優れております。ぜひ多くの皆様にご参加いただき、有意義な時間をお過ごしいただければ幸いです。