過去の研究会情報
過去の研究会・ワークショップなどの情報や活動記録などを掲載しています。
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研究法研究部会 第5回研究会
研究法研究部会では2022年度2つ目の企画として,2023年3月に研究法に関してさまざまな情報共有を行うクロストークセッションを実施いたします。開催に際し,まずは発表者を募集しております。以下をご参照のうえ,多くの方のご参加をお待ちしております。
心理学・行動科学の研究の中で,研究の方法に関して以下のような思いを抱いたことはないでしょうか。
こんなふうにしてみたらうまくいった(共有)
今こんなことを勉強している(学習)
こんなことをしたいのだけれどこれでいいかわからない(相談)
こうした思いを共有する場として,研究法研究部会では来る3月にクロストークセッションを開催いたします。各10分で内容について発表いただき,研究法に関心のある聴衆と広く情報を共有したり,投げかけた問いについて議論することを意図しています。発表内容は完結した研究の報告である必要はなく,手法の紹介や研究計画案などでもかまいません。分野については特に制限はありません(ただし,認知心理学関係の参加者が多くなる見込みです)。大学院生の発表も歓迎いたします。奮ってご応募ください。なお,本研究会の発表ならびに参加は日本認知心理学会会員に限らずどなたでも可能です。
発表者の募集締切 2023年2月28日(火)
プログラム掲示 2023年3月3日(金)
研究会の開催 2023年3月11日(土) 13:00〜(オンライン開催)
研究会に際して,ご発表してくださる方を募集しています。発表は各10分程度でお願いし,その後,意見交換を10-20分程度で行う予定としております。ただし,そこまで形式張って実施するわけではありませんので,お気軽にご発表いただきたいと思います。
発表してくださる方は以下の申込みフォームにお名前,ご所属,ご連絡先,発表タイトルと概要をご連絡いただければ幸いです。発表を申し出てくださった方には募集締切後に事務局より発表に関するご案内をご連絡差し上げます。多くの方のご参加をお待ちしております。
研究会に参加してくださる方も募集しております。参加を希望される方は,下にあります参加申込みフォームからご登録ください。登録いただくとZoomのリンクとパスコードをお送りいたしますので,開催時間になりましたらリンクからご参加いただければと存じます。
古荘 智子(名古屋大学)
英語の語彙学習を苦痛と感じる学習者は多い。それを解決する1つの方法として、制御焦点適合の理論を用いる。方法は、まず英語の語彙学習領域に特化した制御焦点尺度を作成する。そして、促進あるいは防止焦点傾向の強い学習者に対し、それぞれに合った指導方法を提案することにより、語彙学習に対するポジティブ感情および学習効果を高める。
近藤 秀和(東京都立産業技術大学院大学)
テーマ:職場の不満と対処に関する研究 分析の対象:商社や銀行などの営業職などのサポート役である女性アシスタンが、何に対して不満を感じ、どの様に対処しているのかを分析対象に考えています。 分析手法:先ず、国立情報学研究所が提供する「不満データ」に対してテキストマイニングによって不満の傾向を確認します。また、その結果を踏まえた対処に関するインタビューを行い、M-GTAなどの質的分析で考察する、という手法を検討しています。
宮下 達哉(日本大学)
デッサンの教育を受けた人はそうでない人よりも絵を描くことが上手であるように,造形教育は芸術に関連する分野での成績を上げる要因だと想像しやすいと思います。一方で,芸術以外の分野での成績にはどのような影響を及ぼすのでしょうか? 本発表では,芸術以外の分野として学業成績や言語処理能力などに着目し,それらの文献レビューの紹介をさせて頂いた上で,造形教育と芸術以外の領域との関連について議論できればと思います。
新妻 文香(名古屋大学)
研究を進めるにあたり自己マネジメント力向上や研究方法共有,知識共有のため週1で研究室の進捗報告会を主催している。進捗報告会をすることで以前より研究が進んだとの意見もあり進捗報告会の意義を感じられているため紹介させていただこうと思う。
望月 正哉(日本大学)
GUIでも心理学実験を作成できるPsychoPyは初学者にも敷居が低いアプリケーションである。本発表では,眼球運動計測初心者の報告者がPsychoPy BuilderとGazePoint GP3 HDを用いて眼球運動等を計測した。その結果,測定自体は極めて容易に測定することができることがわかった。ただし,データは多岐に渡り,初学者は,その扱いに慣れる必要があることもわかった。
井関 龍太(大正大学)
論文誌の指定形式に沿って毎回引用文献リストを作成するのは億劫なものである。最近の論文にはDOIが付与されていることがふつうであり,過去の文献にもさかのぼって付与されている。DOIを利用することによって自動的に引用文献リストを作成することができるのではないか。本発表ではそのような試みとして作成したRによるプログラムを紹介し,その経過で明らかになった限界について報告する。
山根 嵩史(川崎医療福祉大学)
大規模自然言語処理モデルであるChatGPTは,その高い文章生成能力が注目される一方で,Science誌がChatGPTを含むAIツールによって作成された論文の投稿を禁止するなど,学術界隈でも物議を醸している。本発表では,学会発表のアブストラクト作成にあたってChatGPTを使用し,その使用感について報告するとともに,学術文書の作成におけるAIツール使用のあり方について参加者と討議することを目的とする。