日本木材学会組織と材質研究会・「樹木年輪」研究会 合同シンポジウム

シンポジウム趣旨:

近年、年輪研究においては、細胞活動の結果として作られた細胞壁成分の同位体分析など新規アプローチによる研究により多くの新知見が蓄積されています。このような研究の流れの中で、「年輪形成の場である形成層および分化中木部で何が起こっているのか?」を改めて整理することは、年輪形成について理解を進める上で非常に重要であると考えました。本シンポジウムでは、形成層細胞での細胞分裂や木部細胞の分化を中心として、様々なアプローチで年輪形成を扱われている第一線の研究者に研究成果をご紹介いただき、年輪形成メカニズムの全体像について改めて考える機会となればと考えました。加えて、このシンポジウムを通じて、両研究会を横断するような研究がより発展するきっかけとなることを期待しております。

日程:2019年11月24日(日)12:30-15:50

場所:東京農工大学 府中キャンパス 第1講義棟24

主催:日本木材学会 組織と材質研究会、「樹木年輪」研究会


プログラム:

12:30-12:35 開会挨拶 安江 恒(信州大学)

12:35-12:40 趣旨説明 半 智史(東京農工大学)

12:40-13:20「形成層活動と年輪形成」 船田 良(東京農工大学)

13:20-14:00「植物ホルモンと年輪形成」 雉子谷 佳男(宮崎大学)

14:00-14:10 休憩

14:10-14:50「ミズナラにおける年輪形成の長期変動と季節変化」 鍋嶋 絵里(愛媛大学)

14:50-15:30「環境および遺伝が年輪形成に与える影響」 武津 英太郎(森林総研林木育種センター)

15:30-15:45 総合討論

15:45-15:50 閉会挨拶