子どもの不安尺度のページ

手術や麻酔は、子どもたちにとって非常にストレスの大きい体験であり、1950年頃から、手術前に多くの子どもたちが不安を抱えていることが、さまざまな研究によって明らかにされています（1）。

手術前の不安は、術後の心理的な影響として、悪夢を見たり、親と離れることへの不安が強まったり、食欲にも影響を与えることが報告されています（2）。しかし、手術前の不安を適切に軽減することで、このような心理的影響のみならず、術後の痛みやせん妄・興奮も軽減できることが分かっています（3）。

このような背景から、世界中で子どもたちの手術前の不安を軽減するための研究が日々行われています。では、子どもたちの「不安」はどのように測ることができるのでしょうか？

本サイトでは、子供たちの不安を客観的に、また主観的に測るツールについてご紹介しております。

(1) Vernon DT, Schulman JL, Foley JM. Changes in children’s behavior after hospitalization. Am J Surg. 1958 Nov;96(5):646–653.

(2) Kain ZN, Mayes LC, O’Connor TZ, et al. Preoperative anxiety in children: predictors and outcomes. Arch Pediatr Adolesc Med. 1996 Dec;150(12):1238–1245.

(3) Kain ZN, Caldwell-Andrews AA, Mayes LC, et al. Family-centered preparation for surgery improves perioperative outcomes in children: a randomized controlled trial. Anesth Analg. 2007 Jan;104(1):187–194.