JL35年史
ローカルネットのはじまり
昭和の終わり、景気が右肩上がり、バブルに向かった時代。
1988年(昭和63年)4月、兵庫県明石市の有志3名が、花見をしながら、現在の経営や運送状況の話をしていた。その中で、自社での非効率な運送実態を1人が話し出した。
「今日、500kgの荷物のために4t車を貸切で関東方面へ走らせたんだけど・・・」
すると、他の2名もこう話した。
「4t車で500kgを関東へ運行した。」
「私は1tを関東へ走らせた。」
「合計2tの荷物のために、3台のトラックで走らせるのではなく、1台でまとめて走らせる、何かいい方法はないだろうか。」
1989年
兵庫・大阪の運送会社とコンピュータソフト会社とで、「物流ネットワークシステム研究会」を発足し、業界紙で賛同者を募った。
FAXを導入し、求車求荷情報ネットワークシステムの構築方法の検討と情報交換に着手。
1990年
パソコンによる求車求荷情報システムがスタート。
1991年
初の協同組合として、兵庫県に物流ネットワークシステム協同組合が発足。その後、9協同組合で「ローカルネットワークシステム連絡協議会」が設立。
1992年
第1回総会を開催し、続けて実務者研修会を開催した。
1995年
加盟協同組合が90組合を超え、近畿運輸局から「ローカルネットワークシステム協同組合連合会」が認可される 。
1996年
加盟協同組合が100組合を突破。運輸省より「日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会」が認可される 。
1997年
加盟協同組合が120組合を超え、連合会発会式典をホテルニューオータニ大阪で開催。当時の運輸大臣を始め、地元選出の国会議員、関係省庁、地元自治体、関係団体などから、約70人の来賓を交え、約1200人が参加、ローカルネット連合会の誕生を祝福した。
1999年
21世紀に向けて、新ビジョンを発表し、ホームページを開設。
2000年
新システムを稼動 。
インターネットの世界に連合会の会員、組合員だけが使用できる専用のネットワーク(イントラネット)を構築し、登録した情報はすぐ連合会サーバーに送られるため、荷物や車輌情報をリアルタイムに交換できる様になり、荷物情報を登録した直後にその荷物に見合う情報を検索し契約することが可能となった。
2004年
「JL連合会憲章」を策定。発足20周年に向けて、全会員一丸となって取り組む目標として、「JLビジョン20A」を発表 した。
2005年
新システムV2が稼動。従来の機能以外にも、倉庫情報検索機能を追加し、お知らせ画面や組合員PR画面を設け画面の操作性をアップし、回線接続はブロードバンド対応など時代に合わせたシステムとなった。
2006年
宮城県にて、東日本物流サミットを開催。約500名もの参加があり、盛り上がりを見せた。
2007年
広島県にて、西日本物流サミットを開催。800名もの参加があり、盛況に終えた。
新機能「スグニー」稼働 。携帯メールにて求車求荷情報を受信できるようになった。
2008年
愛知県にて、全国物流サミットを開催。約1,000名の参加があり、20周年に向けて更なる盛り上がりを見せた。
携帯メール受信システム「スグニー」が、経済産業省中小企業IT経営力大賞「優秀賞」「特別賞」を受賞。
本会システムが「ビジネスモデル特許」を取得 。
2009年
発会式典と同じく、ホテルニューオータニ大阪にて、創立20周年記念式典を開催。当時の国土交通省や経済産業省、関係省庁、衆参議員、各界から多くの来賓が出席し、約1100人で盛大に挙行された。
2010年
新システムV3稼動。営業支援システム「タンサくん」にて組合員同士の見積もりシステムが搭載される。
2013年
マスコットキャラクター「パル」が商標登録される
2014年
東京都にて、創立25周年記念式典を開催。
ザ・プリンスパークタワー東京にて約1000名の参加があり、盛況に終えた。
「JL奨学金」がスタート 。高校生への奨学援助を始める。
2015年
新システムV4稼動。インターネット接続が可能となり、トップページを大きくリニューアルし、組合員の利便性の向上を図った。
2017年
新システムV4でシステム特許を取得
2019年
東京都にて、創立30周年記念式典を開催。これまで最多の1300名もの参加があり、盛大に執り行われた。
連合会ビジョンとして、NEXT10を発表した。
2021年
新システム「ローカルネットNEXT」 が稼働。スマートフォンから荷物・車輌の登録と検索が可能となり、Google Mapと連携し経路情報を表示、 外部サービスと連携、さまざまな便利機能を段階的に導入した。掲示板ではLINE風の使いやすい操作性に加え、 グループ機能により地域や組合及び個別グループ間のコミュニケーションを促進。
2024年
ローカルネットは、35周年を迎えます。
これまでの発展を支えてきた先人の功績を称え、
これまでに支えていただいた、すべての人に感謝申し上げます。