塗装データとdescription.luaの編集が終わったら、塗装データの読み込みをしてみましょう。
description.luaの編集についてはこちら
塗装データを読み込ませる際は適切な場所にフォルダを作成する必要があります。
フォルダの作成場所には2パターンあるので、それぞれ解説します。
保存したゲームフォルダ(Saved Gamesフォルダ)内にLiveriesというフォルダを作ってから、塗装フォルダをその中に作成する方法があります。
以下に塗装フォルダを作成するパスの例を示します。
<ログインユーザー名>にはWindowsのアカウント名が入ります。
Saved Gamesは日本語では"保存したゲーム"という表示になっています。
<機種名>には適切な機種名を入れる必要があります。「DCSのインストールフォルダに作成する場合」で説明する<機種名>もしくは<機種名2>と同じ名前でないといけません。(例.F/A-18C(クリッカブル)ならFA-18C_hornet塗装フォルダ)
C:\Users\<ログインユーザー名>\Saved Games\DCS\Liveries\<機種名>
↑公式安定板、Steam版
C:\Users\<ログインユーザー名>\Saved Games\DCS.openbeta\Liveries\<機種名>
↑公式openbeta版
機種名のリストはこちらのサイトでも詳しく解説されています:wikiwiki.jp/dcs-world/LiveryFolders
以下にデフォルトでの場所(パス)を記載します。
<機種名>には塗装を作成した機種の名前が入ります。
<機種名1>、<機種名2>となっている場合は1と2で表記が違うことがあります。
公式安定板
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World\Bazar\Liveries\<機種名>
↑デフォルト機種やFC3機種、WW2機種の一部
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World\CoreMods\aircraft\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑クリッカブル機種(現代機)など
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World\CoreMods\WWII Units\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑WW2機種の一部
公式openbeta版
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World OpenBeta\Bazar\Liveries\<機種名>
↑デフォルト機種やFC3機種、WW2機種の一部
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World OpenBeta\CoreMods\aircraft\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑クリッカブル機種(現代機)など
C:\Program Files\Eagle Dynamics\DCS World OpenBeta\CoreMods\WWII Units\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑WW2機種の一部
Steam版
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\DCSWorld\Bazar\Liveries\<機種名>
↑デフォルト機種やFC3機種、WW2機種の一部
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\DCSWorld\CoreMods\aircraft\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑クリッカブル機種(現代機)など
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\DCSWorld\CoreMods\WWII Units\<機種名1>\Liveries\<機種名2>
↑WW2機種の一部
F/A-18C(クリッカブル版)のフォルダ移動の例を画像で示します。
DCS openbeta版(公式版)のインストールフォルダ内
CoreModsフォルダ内
aircraftフォルダ内
FA-18Cフォルダ(機種名1)内
Liveriesフォルダ内
FA-18C_hornetフォルダ(機種名2)内
このフォルダの中に自作塗装名のフォルダを作成する
作成した塗装フォルダの直下にdescription.luaと塗装データを移動します。
これでDCSに自作塗装を読み込ませることができます。
C:\Users\<ログインユーザー名>\Saved Games\DCS.openbeta\Liveries\FA-18C_hornet\<塗装名>
内にdescription.luaと.ddsファイル(塗装データ)を移動した状態の例
DCS内のミッションエディタで塗装を表示するまでの流れを説明します。
DCSのミッションエディタを開き、塗装を変更したい機体を選択します。
ミッションエディタで航空機を追加した状態。塗装を変更したい機体のマークをクリックする
機体が選択できると、選択した機体のマークが黄色くなります。右下のPAYLOADマークをクリックし、PAYLOAD選択画面に移動します。
航空機が選択された状態。右下のPAYLOADマークをクリックする
PAINT SCHEME という文字の横のプルダウンメニューから、変更先の塗装名をクリックして選択します。
PAYLOAD選択画面。PAINT SCHEME横のプルダウンメニューで塗装を選択できる
PAYLOAD選択画面。塗装を変更した状態
DCSインストールフォルダ内のbinフォルダ(もしくはbin-mtフォルダ)内のModelViewer2.exeからも塗装データの読み込みができます。
その際は、DCSのインストールフォルダに作成する場合(公式非推奨)を参考に、あらかじめDCSのインストールフォルダ内に塗装データを追加しておく必要があります。
DCSインストールフォルダ内
bin-mtフォルダ内のModelViewer2.exe
ModelViewer2.exeのメイン画面
まずは3Dモデル(.edmファイル)を読み込みます。
Fileタブをクリックし、Add modelをクリックします。
Add modelをクリックする
メニュー画面が表示されるので、.edmファイルのあるフォルダまで移動します。
基本的に
<DCSのインストールフォルダ>\CoreMods\aircraft\<機種名>\Shapes
もしくは
<DCSのインストールフォルダ>\Bazar\World\Shapes
内に.edmファイルを見つけることができます。
以下ではF/A-18C(クリッカブル)での読み込み例を説明していきます。
<DCSのインストールフォルダ>\CoreMods\aircraft\FA-18C\Shapes
まで移動すると、いくつか.edmファイルがあるのがわかります。
FA-18関連の3Dモデルが格納されているフォルダの例
E:\Eagle Dynamics\DCS World部分は
自分自身のDCSインストールフォルダに適宜置き換える
目的の.edmファイル(今回はfa-18c.edm)を選択してopenをクリックします。
fa-18c.edmがクリッカブルのF/A-18Cの3Dモデル
openをクリックしたあとのメイン画面
塗装データを読み込む前に、Livery Toolウィンドウを開きます。
ToolsタブからLivery Toolをクリックしてチェックボックスをオンにします。
ToolsタブからLivery Toolにチェックを入れる
Livery Toolウィンドウが表示されるので、Database typeから機種名(今回はfa-18c_hornet)を選び、読み込みたい塗装名をLivery nameから選択します。
その後、Load Liveryボタンをクリックすると選んだ塗装が表示されます。
Livery nameに自作塗装名が無い場合は、DCSのインストールフォルダに作成する場合(公式非推奨)を参考に、正しい場所に塗装データが保存してあるか、description.luaの中身に不備がないか確認してください。
Livery Toolウィンドウが表示された状態
Database Typeからfa-18c_hornetを選び、Livery nameから自作塗装を選択、Load liveryボタンをクリックした後の状態
左クリック+ドラッグで3Dモデルの回転
マウスホイール回転もしくは右クリック+ドラッグでズーム
マウスホイールクリック+ドラッグで平行移動ができます。
Args、TEXTURES、SCENEウィンドウについては、文字左の三角形をクリックすることで、展開表示の切り替えができます。
ArgsウィンドウのResetボタンの下、数字横のバーをドラッグして動かすと、番号に対応したアニメーション動作を見ることができます。
Args ウィンドウの8番横のバーを動かして、主翼折り畳みのアニメーションを確認している様子