「心のやすらぎ」を
手に入れる
それが慈恩庵の理念です
Mission
<使命>
仏教とは、約2500年前にインドの王子ゴータマ・シッダールタが、「人間らしく正しく生きる道」を求めて出家し、苦悩の中から悟りを得て説いた教えです。
その教えは「すべてのものは関係性の上に成り立ち、常に変化し滅していく存在である。心を乱すことなく修行に励みなさい」という真理に集約されるのではないでしょうか。
しかし、現代社会では、自己の欲望を追い求める風潮の中で、仏教の教えは急速に忘れられ、形骸化しつつあります。この流れを食い止め、ゴータマから連綿と伝わる真実の教えを現代に生かすことで、人々が心のやすらぎを得られる道を見つけ共に歩むことが念仏道場 慈恩庵の使命です。
Deep-rooted ideas
<根本思想>
● 生きるとは
古生物学者・更科功氏は、「生きるとは、エネルギーを吸収している間、一定の形をしていて、ときどき同じものを複製すること」だと語ります。すなわち、私たちは「生きる構造」として誕生した存在に過ぎず、そこに崇高な意味があるとは限りません。
つきつめると、「食べることと排泄することを繰り返して、人の形を維持する中で、時たま遺伝子を残そうとする」これが生きることなのです。
また、生きるとは、他の命を奪うことでもあります。有限な環境の中で生き延びるために、他の命を犠牲にしなければならない。自らの命を守ることとは、他の命を奪うことと表裏一体であるという、残酷な矛盾を抱えているのです。
● 念仏とは
このような「生きること」の苦しさと向き合うとき、自分中心の執着を離れたいという心が芽生えます。それが「世をいとうしるし」であり、同時に「真実に目覚めたい」という願い、すなわち菩提心でもあります。
念仏とは、葬式で称える呪文ではありません。限られた存在である「私」という束縛を超えて、無限の空間と時間の象徴である阿弥陀仏を念じることにより、その束縛を少しずつ解き、最終的にはすべてと一体となる道なのです。
Objective & Action
<目標と行動>
● Target 1:心のよりどころを手に入れる
自分が何者で、どこから来て、どこへ向かうのか分からずに彷徨う人が増えています。思い通りにならない人生に苦しむ人にとって、仏教は大きな「よりどころ」となり得ます。
Action:
>慈恩庵人生訓「あせるな・おこるな・よくばるな」の実践
● Target 2:自己を見つめる
「生きること」は奪うことです。食事のたびに他の命をいただいているという事実を自覚し、その犠牲に見合うだけの生き方ができているか、常に自問し続ける必要があります。
Action:
>「いただきます」の精神の継承と実践(【外部サイト】金子みすゞ Wikipedia 「大漁」金子みすゞ 記念館)
● Target 3:我執を捨てる
「私」とは固定された存在ではなく、無数の要因が一時的に現象として現れて蓄積されているだけに過ぎません。しかし、私たちはこの「私」に強く執着し、苦しみを生んでいます。
Action:
>「すててこそ」精神を生活の中に取り入れる(【外部サイト】空也 Wikipedia)
● Target 4:慈悲の実践
仏教における「慈悲」とは、親がわが子を命がけで守るような心。慈は友情、悲は共感であり、相手の苦しみを我がこととして受け止める姿勢です。
Action:
>財施(寄付や支援)
>法施(ブログや学びの共有)
>無畏施(優しい言葉、微笑み、思いやりある行動)
Goal
<最終目標>
すべての人が、心のやすらぎを手に入れる。
仏教の教えは、現代社会を生きる私たち一人ひとりが、よりよく生きるための灯となります。私は、仏教の悟りとは、心の平穏であり、「心のやすらぎ」であると考えています。慈恩庵は、共に学び、共に歩み、すべての命が尊ばれ、心安らかに生きられる世界を目指してまいります。