道場とは、道を求めるという意味です。浄土教の初期の姿で、お寺と違い、きらびやかな装飾もなく、質素で一般の民家の一室や集会場を改装したものです。村や地域の信仰の拠点として、繋がりの拠点として、地域のみんなで守り、大切にされてきました。
現在、自宅3階の一坪ほどの空間に、南無阿弥陀仏の六字名号をいただいて、念仏のための場所を作りました。大変質素ですが、阿弥陀仏のお慈悲を感じながら、念仏をする日々を過ごしております。
念仏をしても、悩みや苦しみ、迷い疑いの心が一切消えることは、今のところありません。ですが、そんな自分だからこそ、阿弥陀仏の救いの対象であるはずです。
将来、みんなで集まって、一緒に念仏する。そんな居場所を作りたいです。
<慈恩庵の由来>
慈恩庵の名前の由来は、仏説無量寿経の下巻にある「諸天・人民・蠕動の類、皆、慈恩を蒙りて憂苦を解脱せしむ。」からきています。天人や人々をはじめ小さな虫に至るまで、阿弥陀仏のお慈悲によって苦悩を離れることができますように。(蜎飛蠕動(ねんぴねんどう):空中を飛ぶ小さな虫、地面を這うような、ミミズや蛆虫などの生き物)
<本願念仏宗とは>
歎異抄の付録に「後鳥羽院御宇、法然聖人、他力本願念仏宗を興行す。」と記載があります。法然から親鸞へ伝えられた阿弥陀仏の真実の願いを現代の浄土宗や浄土真宗といった宗派の枠組みを超えて学んでいくため、あえて原点に戻り「本願念仏宗」としています。
<ロゴマーク>
ロゴマークは、「糸輪に四つ網目」の家紋を使用したものです。網目を使用しているのは、網の目が、互いにつながりあって網を作っているように、すべてのものは、つながりあってできているという仏の教えを伝えるためです。
<パンフレット>
概要をパンフレットにまとめてみました。