カウンセリングやリハビリテーションプログラムで使えるツールをご紹介致します。
以下、印刷してご使用下さい。
睡眠・生活記録表 (下記よりダウンロードしてご自由にご使用ください。個別にチェック項目などが必要な場合も、ご自由に改編してご使用ください。)
*研究・学会発表などでご使用の場合は、以下の論文をご引用ください。
川上英輔(2022).統合失調症をもつ人に対するセルフモニタリングによる再入院予防支援の効果 行動分析学研究,37,48-59.
記入は自由ですが、主に、2通りの方法があります。
① 5色の蛍光マーカー、色鉛筆を使って、活動の種類ごとに色分けして記入する。(色分けされているので、増やしたい活動、減らしたい活動の量を読み取りやすい)
②矢印で簡単に活動した時間の幅を記入する。(記入が簡単で、短時間で記入しやすい)
①、②共に略記号などで活動内容を記入することをお勧めします。
例:仕事=「仕」、 買い物=「買」
~ 限られた時間を大切に使うために ~
「睡眠・活動記録」は、行動活性化法の中でも用いられています。
セルフモニタリングとして自分の行動パターンを学び変えていく手がかりとなります。
☆ 記録を継続するためのポイント
①目的を明確にする :
活動日誌を書く目的を明確にしましょう。目標設定や目的意識を持つことで、継続するモチベーションが高まります。
②習慣化する :
毎日あるいは定期的に活動日誌を書くことを習慣化しましょう。習慣にすることで、やる気がなくても自然と取り組むようになります。
③簡潔にする :
書く内容を簡潔にし、時間をかけすぎないようにしましょう。時間を節約するために、例えばポイント形式で書く、省略記号を使うなど工夫しましょう。
④快適な環境を整える :
書く場所や時間を選び、快適な環境を整えることが大切です。集中できる静かな場所や、書く時間に適した時間帯を選びましょう。
⑤報酬を設定する :
活動日誌を書いた後に自分にご褒美を設定することで、モチベーションを高めることができます。例えば、書き終えたら好きな映画を見る、美味しい食事をするなどです。
⑥振り返りを行う :
定期的に活動日誌を振り返り、達成したことや課題を確認しましょう。振り返りを通じて、自己成長や改善点を見つけることができます。
⑦ 柔軟性を持つ :
毎日書くことが大切ですが、難しい場合は、柔軟に対応しましょう。数日に1回や週に一度など、自分に合った頻度で活動日誌を書くことも有効です。断続的でも継続は力なりで、長期的な視点で効果が現れます。
⑧共有する :
活動日誌を他の人と共有することで、責任感やモチベーションが高まります。仲間や友人と一緒に活動日誌を書くことも楽しみになります。
医師やコメディカルスタッフと共有することで、データをもとに、より具体的で適確な助言を受けることが可能になります。服薬調整にも役立ちます。
⑨自分オリジナルの記入方法で :
書き方は、「記入例」のようなパターンがありますが、ご自身で記入しやすい方法を工夫しながら、取り組んでみてください。備考欄を活用したり、項目を追加して、歩数など自分で経過を確認したい項目を加えると良いです。
⑩楽しみながら続ける ! :
記入した記録表が蓄積してくると、記入すること自体が楽しみとなります。自分で1日を振り返る時間を大切にする習慣ができれば、その時間が楽しみの一つとなります。