Japan Virtual CGT

Japan Virtual CGT(オンラインワークショップ)について

Virtual CGT はアメリカ・カナダ・ヨーロッパの組合せゲーム理論の研究者が中心となって開催している,月1回のオンラインの組合せゲーム理論のワークショップです.しかし,時差があるため,日本の研究者である我々は参加することが難しいという問題があります.

そこで,このたび本家のVirtual CGTを参考にし,日本の組合せゲーム理論コミュニティ間の情報共有・交流を目的として,「Japan Virtual CGT(JVCGT)」をオンラインで開催することにしました.

JVCGTは月に1回程度開催します(関連研究集会の多い3月と8月は行わない予定です).

発表者の方には20分~40分程度でお話いただきます.日時は発表希望者の方と相談の上で決めます.言語は原則日本語,英語もOKとします

年に一度開催している日本組合せゲーム理論研究集会よりは,発表内容の敷居を下げたいと考えております.紹介したいトピックがある,今考えていることを共有したい,勉強したことを話したい,など発表の内容は組合せゲーム理論に関するものでしたら何でも良いです.

発表をご希望の方は運営の安福(buku3416[at]gmail.com)までご連絡ください.

2024年

・第5回

日時:626日()17時~18時

発表者:菊地遼(芝浦工業大学)

タイトル:Amalgamation Nimの部分構造

概要:Amalgamation Nimの話を聞いて部分的な構造を発見したので共有します.

報告自体は短いので, いろいろ議論できればと思います. 


・第4回

日時:5月31日(金)17時~18時

発表者:篠田 正人(奈良女子大学研究院自然科学系)

タイトル:Amalgamation Nimの紹介と未解決問題の検討

概要:石取りゲームであるNimにおいて、プレイヤーが各手番で石を取る着手または「2つの山を合併させる」着手を行う拡張ルールがAmalgamation Nimとして提案されている。本発表では、このルールの導入である論文S.C. Locke and B. Handley, Amalgamation Nim, INTEGERS 21 (2021)の内容を紹介し、3山でもP局面集合が確定していないこのゲームについて解決の糸口を検討したい。 


・第3

日時:4月26日(17時~18時

発表者:参加者全員

内容:コーヒークラッチ(各参加者3~5分程度の近況報告)


・第2回

日時:2月27日()10時半~11時半

発表者:末續鴻輝(国立情報学研究所)

タイトル:最新の理論 伴課ゲームの紹介

概要:伴課ゲーム(entailing game)はここ数年で興味深い成果が得られた分野である。伴課ゲームにおいては、特定の条件下で2手連打が行われたり、次の着手が前の着手に制限されたりする。最近の海外の研究で、不偏伴課ゲームの構造が解析され、通常のニム値のほかに☽(月)と呼ばれる特殊な値を導入することで完全に直和が表現できることが明かされた。本講演ではこの研究を中心に伴課ゲームについて紹介する。


・第1回

日時:1月29日(月)14時~15時

発表者:菊地遼(芝浦工業大学)

タイトル:佐藤のゲームの非不偏化

概要:組合せゲーム理論では、非不偏なゲームを不偏なゲームとして考えることがよくある。今回は逆に、不偏ゲームである佐藤welterゲームを非不偏なゲームとして拡張し、ゲームの値をある程度簡単に求める方法を発見したので報告する。