第3期運営団 引退

2023.04.05()

2023年3月31をもちまして第3期の運営メンバーが退任しました。1年間様々な企画にご参加いただきありがとうございました。皆様のおかげで今の日本中高生協議会があると思っています。4期の運営メンバーにもぜひご協力をお願いします。

今回引退する、メンバーからのメッセージを掲載させていただきます。

※挨拶の中で「中高協」と出てきますが、これは日本中高生協議会の略称です。

第3期 代表 土田淳真

“Old soldiers never die, they simply fade away”「老兵は死せず、ただ消え去るのみ」

 ダグラス・マッカーサー元帥が退任演説の際に、当時軍隊で有名であったバラードを引用する形で残したこの言葉は、引退する者の心境を象徴する言葉として今なお多くの場面で語られています。ふと気になって事典を見てみると、本義としては「引退する者はなお生き続けるが、しかしその功績が語り続けられることは少ない」という意味のようでした。元帥がどのような心持でこの言葉を残したかは定かではありませんが、私はむしろそうでありたい、と思っています。過去の功績を誇るのではなく、今自らがやっていることに対して誇りと信念を感じてほしい、そして時には僕たちが作り上げたものを破壊し新たな価値観を創造してほしいのです。健全なリーダーであるならば「立つ鳥跡を濁さず」が「立つ鳥跡を濁せず」という思考回路になるのは当然の事でしょう。次世代が自らを超えることほど、うれしいことはありません。

 学生団体の運営とはなんとも面白いものです。往々にしてその活動が掲げる目標や理念に対して必ずしも貢献できるとは限らない一方、運営メンバーの仲の良さや終わった時の達成感・充足感は格別です。ドイツの社会学者マクス・ウェーバーはある事象には結果に価値を置くものと過程に価値を置くものがある、と言いましたが、氏に従うとするならば学生団体はその過程にかなりの重点が置かれているのではないでしょうか。本会の理念である「未来を担う中高生の人間力を高め、より良い社会を創造する。」は極めて抽象的なものです。そのため、まずはここを見つめなおすことから始めました。「人間力」って何だろう?「より良い社会」ってどんな社会? そして雰囲気づくり。わざわざ忙しい時間を割いて集まる団体なのだから楽しまないと意味がありません。堅苦しい雰囲気をなくすことに何よりも努力しました。秋、ピンチが訪れます。この団体って何なんだろう。運営内にそのような雰囲気が訪れました。メンバーで団体の目的について抽象的な議論を繰り返す中、「新たな価値観と出会う」というキーワードができました。冬季運営の募集に併せて組織を再編し、増えた人数に対応するシステムを構築しました。これらの活動は決してそのすべてが直接的に理念と結びつくわけではありません。それでも僕たちが切り開いてきた道は決して無駄ではなかったと確信しています。

 自己の価値観を模索し、以って未来の民主主義を担う人物になるための成長を、この日本中高生協議会とその運営メンバーの仲間たちと共有できました。最後の最後で、人生における指針が明確に見えてきたような気がしています。

「信念を持って挑め!」

 第4期運営メンバーの活躍が、楽しみでなりません。応援しています!!!

第3期 副代大保海翔

2021年8月13日15時4分、僕は日本中高生協議会運営申込フォームに入力をしました。

この時から今まで595日を中高協で過ごしてきました。最初中高協に入った時はお堅い団体でした。でも日が経つにつれて、打ち解けていき、新たなメンバーも迎え、段々と楽しい団体になってきました。運営が楽しい団体は団体としていい団体だと思ってます。そんな中、第2代の代表に副代表やってみないか?と言われたのが、2021年10月。それから537日、途中代替わりもありながら、2期にわたって副代表を務めさせていただきました。

清水輝音

人間の最も優れた特性はなんでしょうか?僕は「群れて考えることができる」ことだと思います。群れる動物はたくさんいて、考える動物も少ないながらいますが、群れて考える動物は人間くらいだと思います。人間は1人では何もできません。特に生徒会の人間は、教師や仲間の協力がなければ何も成し遂げることができないでしょう。では、人間で最も他生物より劣っている点はなんでしょうか。それは、「群れて考える」点だと思います。何言ってるんだと思いますが、生徒会をやっている人間は特に、独りで考え、動いた方が上手くいくことが多いと思います。1人だからこそなんでもできると思います。要は、物事は矛盾したものを如何にいい塩梅で行うかに尽きると思います。独りで行動しなければならない時、仲間とコミュニケーションを取って成功に近づけなければならない時、そのいいバランスのとりようが、全ての物事において大切だと思います。そのことをちょっとでも頭に置いといてくれると嬉しいです。僕の人生の話では、中高協での経験は「人生の天秤」をよりよくしてくれるものであるのは間違いありません。土田君を始めとする全ての中高協メンバー、また生徒会で関わってくれた全ての人達に感謝します。ありがとうございました。

追記 勉強頑張ります☆

若松虹凜

中高協は私の中で生徒会の価値観が大きく変わる場所でした。生徒会はどうあるべきか悩んでいた副会長の時に、中高協を通して多くのご縁に出会い、色々な生徒会の形を知りました。自分が力不足なのでは無いかと不安になる日でも、目の前にあること、生徒会にできることを探し走っている中高協メンバーの姿を見て何回救われたことでしょう。

「生徒会として」生徒のために、学校のために、全力で駆け抜ける姿は全国共通ですね。

活動している場所は違えど、生徒会という組織がある限り、国境や県境を超えて繋がっていきたい。きっと進化し続ける中高協はアメリカやヨーロッパまで活動を広げていくのではないでしょうか!期待大!

中高協のアットホームで全員が全員を認めあい高めあえる環境で活動できていたことが心から幸せです。

そしてなにより、代表副代表のもとで生徒会とはなんぞやということを学べたことが、1番楽しかったです!

約2年間ありがとうございました。

岡部優司

先日、とある10歳の少年の26年間に渡る旅が終わりを迎えました。自分が生まれるよりも前から行われている、彼の旅の終わりを見ることになるとは思ってもみませんでした。人生、始まったものは必ずどこかで終わりを迎えます。どんなに終わることがないと思っているものでも終わりを迎えるのです。

私が初めて参加した運営ミーティングは第二期の引退の日でした。それから一年が経ち、今度は自分が引退することになります。時の流れとは恐ろしいものです。ですが、今まで生きてきた人生の中で最も濃厚だった一年間だったでしょう。

「やがて 薄れ 消えゆく ものを 記憶に 刻みこむため 全身全霊を 打ちこむ! それが 人生 です」ポケットモンスターXY 四天王 ズミ

あなたの信じる一年間をこれから送ることができますように。

日比魁一

ここのところぼくがいつも疑問に思っていることがあります。それは日本中高生協議会のメンバーは何でこんなにキラキラ輝いていて、多様性に富んでいて、行動力があって、人を感動させたり笑顔にする能力が高かったりする人材が多いのでしょうか、ということです。

遅くなりましたが今回のゲストはアメリカの天才物理学者です。ご登場いただきましょう、ファインマンさんです。ファインマンさんはかつてこう言ったそうです。「物事の名前を知っていることは物事を理解していることとは違う」。僕は本当に圧倒させられてきました。皆さんは莫大な知識があるだけではない。それを共有するすべを持っている、他者の知識や考え方から影響を受けて自分の考えを発展させる能力がある。そしてそれを使って今度は他者に影響を与えられる…。そのサイクルにいて僕たちは物事を理解していっている、そう思います。またそしてその中で、僕たちは確実に成長し、高めあっているのだろうと、そう確信します。

上で感動させると書きました。感動させる、そう。僕はずっと皆さんから感動させられてきました。感動を英語にするとmoveです。僕たちはこの一年ずっと動いてきました。横っちょに行ってみたりあとずさったり、止まることもありました。僕はゆっくりトボトボと、前へ前へ進んできました。でもそれでも今一度後ろを見てみると、ものすごい距離を歩いてきたんだということを実感します。そして僕たちの前には…遥か前方に行く影がある!なんだあいつらは!はやい!!はるか先行くあの影は…未来の俺たちだ!俺には見える!!いつだって僕たちは発展途上であるし、そうでありたい。これはお別れではあるが終わりではない。思いつく限り、始まりがあって終わりのないモノは自然数と、無理数の小数の形態と、僕たちの発展です。僕のことを高めてくださり、ありがとうございました!


最後に、僕は忘れ物を届けなければなりません。第40回の定例会の最後の最後、皆で終わろうとしているときに言い忘れたことがありました。

みんな!だいすきっ!!

髙橋徳之介

コノサカヅキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

【勧酒(于武陵・井伏鱒二訳)】


この一年間、勝手ながら、私は中高協というサカズキに様々なものを、ナミナミと注がせていただきました。

そのサカズキを飲むかどうかはみなさん次第です。もちろん、そのサカズキを捨ててもらっても構いません。

ただ、我々が残したサカズキの中に、もし旨味があれば、それは存分に味わって、飲み干してほしいと思っています。

花の中高生は山あり嵐ありだとは思いますが、それはみなさんのことを間違いなく成長させてくれると思います。

私もこうして一年間中高協で過ごし、最後にみなさんに「サヨナラ」を言えたとき、一年間頑張って良かった!!と思いました。

本当に一年間ありがとうございました!!日本中高生協議会のこれからの活躍を、陰ながら応援しています。

「サヨナラ」だけが人生だ! 

河本珠奈

日本中高協議会に所属してからの時間が本当にあっという間で、正直まだ引退した実感が全然ありません。メンバーの1人に「興味があるんだけど、どんな感じ?」と軽い気持ちでdmをして、気づいたら入る流れになっていて、、、という出来事が起こったのが3ヶ月前のことのように感じます。今までの中高生生活を通して、学校外の活動に思い切って参加してみることから、疲れていても思い切って家を出て散歩してみること、新しい音楽を聴いてみること、そして友達へのふとした一言のメッセージまで、今の自分から少しでも手を伸ばすことで自分の人生が変わるような出会いやインスピレーションを掴めるのだということを実感できました。個性と実行力に溢れているアットホームなメンバーと出会い、高校生ながら実際にイベントを開催するなどという経験をできたことは大きな財産です。そんなメンバーとはこれからも繋がっていきたいと思いますし、頑張った先でまた会えると信じています。今までありがとうございました。

岩崎海大

私が、中高生協議会に参加したのは、9月の初旬。遅い時期に参加し、取り合ってくれるのだろうかとはじめはとても不安でした。しかし、その心配は全く不必要で、みな初対面ではないと思えるほど暖かく、迎えていただきました。

そのような心地よい雰囲気もあり、私は多くのことをみなから学んで、成長することができました。8か月という短い期間でありましたが、様々なイベント、プロジェクトを通して、多くの人々と出会い、交流することができました。

私にとって、一生忘れられない貴重な時間でした。

尊敬する中高生協議会の皆様へ、ありがとう。

萩森祐心

私が中高生協議会として活動したのは一瞬でしたが、私の人生の中でかけがえのない時間でした。

私は生徒会にも所属しておらず、受験前、高二の冬という状態で参加しました。そんな中で中高協への参加を決心したのは、ある学生会議で中高協の方のスピーチが上手だったから、そうなりたかった、という理由でした。中高協内で広報部として、今までは関心を持ってこなかった画像編集を行っていましたが、優しい運営メンバーの方々の力があり、画像編集作業が今では特技となり、他団体の投稿作りや講座を担当できるようになりました。他にも個人的に参加した様々なイベントや団体で、中高協の方を慕ってそうなりたいと話している方々に沢山出会い、凄い人達が集まった所に参加していたんだなと改めて気付かされました。

4ヶ月という短い期間でしたが、こんな素敵な団体で活動出来たことを本当に誇りに思います。これから中高生協議会に挑戦しようと考えてる方々、もう高二だし、高三だし遅いかもと考えている方も、一瞬であっても、それが貴方のこれからに素敵な出会い、素敵な影響をもたらすと確信しています。

これからの中高生協議会の益々のご活躍を切に願っております。ありがとうございました。