新年のあいさつ

2023.01.15(日)

 あけましておめでとうございます。2023年が始まりました。このタイミングで多くの新規運営の方々に参画いただき、30人に迫る運営となった日本中高生協議会。今年はどんな化学反応が起こるのか、今から楽しみでなりません。本年も、皆様の変わらぬご愛顧を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年レコード大賞を受賞したSEKAI NO OWARIの「Habit」 一見熱情的で、それでいてどこか乾いた現代社会をコミカルに表現したこの曲は多くの反響を呼びました。ちなみに、僕もカラオケでよく歌います。しかしどうして、僕たちは分類し、あるいはされないと気が済まないのでしょうか。「この街では誰もがみな自分以外の何かになりたがる」とはアニメ「うえきの法則」のEDでしたが、要するに僕たちは、抽象化・一般化された何かしらの概念を隠れ蓑にしたがるのです。自分を自分ではない何かに置き換えなければならないくらいに自分という存在があやふやで、頼りないのだとしたら、個性が完成しきらないままにただ不安になるだけ。僕たち中高生も、そうではないでしょうか。今の社会は僕らに「僕らでいること」以上の何かを求めすぎているように思えます。陰キャと言われている人は陰キャ役に徹し、ちゃんとやるヤツはちゃんとやるヤツ役のまま・・・だって、そこが僕の居場所で、そこにいればみんなが僕を見てくれるから・・・え、しんどくないですか?? 僕はここ数年で物事に対する見方が大きく変わりました。それは多くの人と知り合えたから。これはずっと言われていることですが、人を知ることは自分を知ることに他なりません。たった6年間での出会いが、僕の人生を大きく変えてくれると信じています。

 今年は兎年。HabitならぬRabbit。脱兎のごとく過ぎ去る時間を無駄にするわけにはいきません。より多くの中高生が多種多様な人・考え方に出会い、そして表現できるように、本年も日本中高生協議会一同、邁進してまいります。さあ、あなたも気付かない本能の外側を除いてみませんか?

代表 土田淳真