JaLoGoMaの歴史

JaLoGoMaプログラムの始まり

プロジェクトマネジメント主催:東京財団、主管:早稲田大学、ポートランド州立大学)

2002年、東京財団の理事会は日本政府が地方分権改革を推進していた状況を踏まえ、財団の奨学事業部に対し、全国の3,000以上の市区町村のニーズを満たすべく、国内外で実質的な学習と関連性の高い体験の機会を提供するプログラムを作成するよう要請しました。それがJaLoGoMaプログラムが始まったきっかけです。プログラムの目標は、全国の自治体から選ばれた参加者の知識を高め、すでに持っているスキルを強化し、地方自治体の現場で直接役に立つ新しい視点を持ってもらえるようにすることでした。財団にはビジョンはありましたが、専門性の高い研修プログラムを作り、実施するスキル、知識、経験がなかったため、実務家を養成する専門教育プログラムの提供に熱意が有り、ノウハウと経験のある教育学術機関を巻き込むことが重要でした。 そこで、早稲田大学とポートランド州立大学のハットフィールド行政大学院、パブリックサービス研究・実践センターが財団のパートナーになり、 2004年にポートランドにて、プロジェクトマネジメントを主要コンテンツとした7週間に亘る研修プログラムが開始しました。

2009年プログラムテーマの改定

市民中心のガバナンス主催:東京財団、主管:ポートランド州立大学)

プログラム開始から5年後、それまでのプログラムの評価結果を踏まえ、財団は7週間のポートランドでのプログラム期間を1週間に短縮することを決定し、参加者数をそれまでの約10人から30人以上に増やしました。プログラムの主なコンテンツはプロジェクトマネジメントから「住民主体のガバナンス」へと変更されました。PSUは、事例紹介、サイトビジット、振り返り・まとめのセッション、およびレセプションを1週間という短い期間に凝縮し提供する事となりました。 短期集中型な研修プログラムとなりましたが、ポートランド都市圏エリアのコミュニティメンバーがプログラムコンテンツの提供に参画する等多大なサポートを受け、プログラムは開催し続けました。

2017年PSU主催への移行〜現在  (O-JaLoGoMa)

まちづくり人材育成プログラム(主催:ポートランド州立大学)

2016年に東京財団は活動の中心を政策提言に集中する事となり、ほぼすべての奨学事業が中止されました。東京財団とPSUのパートナーシップで提供してきた研修プログラムも東京財団は手を引く事となりましたが、PSUは、東京財団とのパートナーシップが終了した後も、独自にPSU主催でプログラムを提供し続けています。 形態は従来通り1週間、ポートランドにて開催。テーマも「住民主体のガバナンス」が中心ですが、日本語名称を「まちづくり人材育成プログラム」と変え、コミュニティの関与や住民主体のまちづくりに関心のある人なら地方自治体職員に限らずNPO, 市民活動家、民間企業などから誰でも参加できるようになりました。但し東京財団の資金援助が無くなったため、プログラム費用は参加者負担となりました。プログラムでは、ポートランド都市圏での最新のの住民主体のまちづくりの事例を紹介し、これらの事例の現場を視察し、関係者とのデイスカッションを行います。加えて振り返りのディスカッションを通してポートランドでの事例が参加者がそれぞれ日本に持ち帰った際どの様に活用できるか等についても検討します。また、2018年及び2019年のプログラムでには、山崎満広氏(社長兼CEO |山崎満広,LLC)の協力を得て「クリエイティブビジネスワークショップ」をプログラム内に組み込み開催しました。 JaLoGoMaの参加者は、この1日のワークショップを通して「市民参加のまちづくり」に加え、社会企業家のイノベーション豊なアプローチについて学びました。

*O-JaLoGoMaの「O」は Open の O で、まちづくりを学びたい人なら誰でも参加できるという意味です。

2020年~2022年 E-JaLoGoMa

まちづくり人材育成プログラム(主催:ポートランド州立大学)

2020年には、世界規模の新型コロナウイルス禍の影響でポートランドでのプログラムの開催が出来なくなったため、オンラインで日本とポートランドをつなぎプログラムが実施されました。参加者は事前にビデオ教材の配信を受け、その教材内容を基に8月毎週土曜日の午前中(計4回)オンラインでポートランドの講師と全国から集まった参加者60名強と一同に会し日本にいながらポートランドのまちづくりを学ぶ、新しい学習スタイルのプログラムが提供されました。

2022年夏までオンラインプログラムを実施し、約130名の参加者がオンラインでプログラムを受講しました。

*E-JaLoGoMaの「E」は、Experience Portland while in Japanからの E で、「日本に居ながら体験できるポートランド」という意味です。

2023年にJaLoGoMaは20周年を迎えました

2023年夏は20周年記念クラウドファンディング オンライン イベントを実施しました。詳細はこちら

20年間のプログラム業績 

累計プログラム予算: $2.54 ミリオンドル 

総参加者数:600人

バイリンガルスタッフ / 学生 / ボランティア 総数:600

JaLoGoMa キャラクター紹介

 Created by the 2013 alumni Ms. Ohara

ジャロゴマくん / JaLoGoMa-kun

ジャロゴマ君は日本のような真面目でいつも一生懸命公務についてきた犬です。毎日同じ道を鼻を路面にこすりつけるようによそ見をする事なくひたすら歩いてきました、ある日毎日歩いている道に自転車が。天気の良い日で回りも楽しそうに自転車に乗っている人がいっぱい。ジャロゴマ君も興味をそそられて自転車に乗ってみる事にしました。自転車に乗ってみたら視点が高くなって今まで見えてなかった色々なものが見え、自由な気分になり、何か世界観が変わったような。四角四面の頭のフタが思わず開いて、既に頭の中に入っていた眠っていた種に光が差してバラの花(ポートランド市の花)が咲きました。

Created by the 2015 alumni Mr. Kawakami

レン&ベル / Len & Bel 

JaLoGoMaくんが、自転車で市内探索をしていたところ、ポートランド市中心部のベルモントから東の市の端にあるレンツという場所へ引越しをしないといけないというヤギさんに出会いました。JaLoGoMaくんは、ヤギさんのお引越し先の新居に安全に住めるよう仲間と柵を作りました。その翌年、ヤギさんは無事に引越しを終える事が出来ました。あかの他人であるにも関わらず、引越しのことを市内探索中に知り、柵作りのお手伝いに来てくれたJaLoGoMaくんにヤギさんは感謝の気持ちで胸がいっぱい。将来JaLoGoMa くんに必ず恩返しをしようとJaLoGoMa くんのフォロワーとなりました。