昔は「丸ゴシック対」で判断していた
昔は「丸ゴシック対」で判断していた
“注意・警告の看板にはゴシック体が良い”と述べましたが、昔の看板では、ゴシック体の中でも「丸ゴシック体」が多く使われていたのは、ご存知でしょうか?
昔は今と違い、筆を使って“手書き”で看板を作っていました。
手書きの場合、「角ゴシック体」を書くには“文字の角を一つ一つ角ばらせる手間”がかかってしまいます。しかし「丸ゴシック体」であれば、角を作る必要が無いので、「角ゴシック体」よりも手間をかけずに文字を書く事ができます。
「丸ゴシック体」は、その名の通り丸みがあって“可愛らしい”と感じるフォントなので、注意・警告の看板には向いていないと思われるかもしれませんが、今のように印刷などで看板が作れなかった時代では、文字の見た目の印象よりも作業効率を優先させてフォントを選んでいたのです。
注意や警告を知らせるデザインを作るのは、色やフォント選びを間違わなければ、そんなに難しい事ではありません。
ですが、色やフォントの選び方を知らなければ、意図せず注意や警告を知らせるデザインっぽくなってしまう事があります。