大会名誉会長挨拶
大会名誉会長 木村 文輝
愛知学院大学 学長
第29回日本口腔ケア協会学術大会、並びに、日本口腔ケア学会秋季大会が開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
また、ご参加くださる皆さまを、愛知学院大学名城公園キャンパスにお迎えできますことを、大変うれしく思いますとともに、本大会の開催にあたり、その準備にご尽力くださいました方々に厚く御礼申し上げます。
今回の大会では、「人生100年、昭和100年の口腔ケア 〜目指そう!平均寿命=健康寿命〜」がテーマであるとうかがっています。長寿社会を迎え、「人生100年」が語られる今日、単に寿命を延ばすばかりでなく、その中でQOLを維持することが求められています。
そのためには、健康寿命の延伸が不可欠であり、全身の健康を維持するためには、その入り口にあたる口腔の健康を維持することが不可欠でしょう。近年、様々な災害報道の中で、被災された方々の口腔ケアの重要性がしばしば語られるようになりました。そうした報道を通して、医療の専門家ではない私のような者にとりましても、「からだの健康はお口から」という理解が高まっているように感じます。
このような観点から、口腔ケアは歯科医療のみならず、医療や福祉、さらには災害援助など、様々な領域で注目されています。それ故に、そこでは歯科医師、医師、歯科衛生士のみならず、文字どおりの多職種連携が求められることでしょう。その一環として、本大会のシンポジウムでは、言語聴覚士との連携に焦点が当てられています。口腔ケアを専門とする歯学部や短期大学部歯科衛生学科とともに、健康科学部に言語聴覚士コースを設置している本学で開催される学術大会ならではのプログラムと言えるのではないでしょうか。
本学の母体である学校法人愛知学院は、明治9年(1876)に曹洞宗によって創立され、来年、令和8年(2026)に開学150周年を迎えます。その間、禅の教えにもとづく「行学一体」「報恩感謝」を建学の精神に据えて、学生たちの教育に邁進してまいりました。一方で、今回の学術大会が開催されるこの名城公園キャンパスは、平成26年(2014)に開設されて、今年、11年目を迎えています。正面に名古屋城の天守閣をのぞみ、眼下には、大相撲名古屋場所で熱戦が繰り広げられた真新しいIGアリーナを見下ろしながら、この新しいキャンパスで開催される学術大会が、皆さまにとりまして実り多きものとなりますことを祈念申し上げ、ご挨拶といたします。
第29回日本口腔ケア協会学術大会準備実行委員会
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