研究のメインテーマ

「脳と骨格筋の健康維持機能強化」

 脳と骨格筋は酸素を大量に消費する臓器であり、同時に活性酸素を大量に産生する臓器でもあります。よって常に酸化ストレスに曝されるリスクを抱えています。
 ヘモグロビンに代表されるグロビンタンパク質には、ミオグロビン、ニューログロビン、サイトグロビン、の合わせて4つがあり、これらは酸素との結合能が高く、生体内における酸素代謝と深く関係しています。また、活性酸素種とも結合するため、抗酸化作用・酸化防御システムにおいても重要な役割を担っていると考えられています。しかし、生体における詳細な発現メカニズムについては明らかにされていません。
 我々の研究室では、特に栄養素や食品因子などの天然有機化合物が持つ健康増進作用に注目しており、小型魚類であるゼブラフィシュを実験動物として用い、分子生物学的・生化学的手法により、細胞内における遺伝子・タンパク質発現シグナルについて解析を行っています。

 研究キーワード:脳・骨格筋・シグナル伝達・運動・栄養・食品因子・天然有機化合物